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ドコモダケに対抗? 幻の「auシカ」を追う(1/2 ページ)

「auシカ」という幻の鹿が存在する――。そんな噂を聞きつけた取材班は、すぐさま沖縄に飛んだ。もとい、飛んでいきそうな勢いで、沖縄のauに電話した。

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 「auシカ」という幻の鹿が存在するらしい。

 そんな噂をITmedia編集部が聞きつけたのは、桜舞い散る4月上旬のことだった。なんでも「auにシカできない」サービスを象徴するキャラクターだという。なぜ幻かといえば、ネット上の噂があるだけで、これまで公式な情報が1つも出ていないからだ。

 KDDI本社の広報に問い合わせてみても、「ちょっと調べてみなければ分からない」とあいまいな答え。広報によれば、この鹿は少なくとも東京本社が制作したキャラではないという。

 ただし……とKDDI本社広報は言葉を続ける。

 「個人的には、地方auで制作したものである可能性が高いと思う」(同)。auは全国サービスであるため、地域会社単位で事業を展開している。そのすべてのマーケティング活動を、東京本社で把握しているわけではないらしい。

 ネット上でブログなど個人サイトを閲覧しながら情報収集していくと、どうやら「沖縄がauシカの発信地らしい」ことがつかめた。

 全国でサービスを提供するauの中でも、沖縄は唯一、単独で上場している別会社。独自のマーケティング戦略を採っていても不思議はない。果たして、auシカの生誕地は沖縄なのか?

 はやる気持ちをおさえて沖縄セルラーに電話をかける。沖縄セルラーの担当者は、独特の南国風ののどかないいまわしで、こちらが気抜けするほどあっさりとauシカの存在を認めた。「あーそれは、新聞の折込チラシに描いたキャラクターですね」

幹部の発言がきっかけに

 実は、auシカが沖縄に登場するまでには伏線があった。KDDIの幹部が、某発表会の講演で次のような発言をしていたのだ。

 「『〜だけ』といっているキャリアもあるが、auは『auシカ』できないサービスを提供する」

 発言に出てきた「〜だけ」とアピールするキャリアは、もちろん「ドコモダケ」を広告キャラクターに据えるドコモを指す。ドコモはKDDIのライバルだが、キャラクターの世界でも「ドコモダケ」に対抗して「auシカ」を打ち出すのか――。この憶測はたちまちネット上で広まった。

 この盛り上がりを受けて、ややゲリラ的に沖縄セルラーがauシカを“先行リリース”した。これを見た一部の情報通が「やはりauシカが出た!」と喜んだというのが真相らしい。

 ただ、auシカが実際に世に出るのは、1つの問題があった。

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