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ボーダフォン、回線ホールセールに本腰──事業本部を設置
ボーダフォンは、回線卸売り事業を手掛ける「ホールセール事業本部」を立ち上げるにあたり、事業本部長に元日本テレコムの博多一恭氏を選任した。
ボーダフォンが、ホールセール事業本部を新設する。同事業本部長に選任されたのは元日本テレコムCFOの博多一恭氏。「投資プロジェクトの経験が豊富で、通信業界での経験や実績がある」ことから、選任されたという。
同社のビル・モロー社長は社長会見で「ホールセール、MVNOへの進出」を戦略の1つに挙げており、本腰を入れて取り組むことを表明している(7月12日の記事参照)。それを受けて事業本部が発足した格好だ。
回線リセールやMVNOを使って携帯電話事業への参入を目指す企業は増えている。ソニーコミュニケーションネットワークは新規参入を目指すイー・アクセスの通信インフラを活用したMVNO事業の共同展開で合意(6月23日の記事参照)、ニフティとトーカイ・ブロードバンド・コミュニケーションズもMVNO契約を検討している。
ほかにもジュピターテレコム(7月27日の記事参照)、サイバード(7月20日の記事参照)が参入構想を明らかにしており、通信事業者側もソフトバンクBB(7月13日の記事参照)が回線リセールビジネスに意欲を見せている。
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