NTTドコモが今秋にも音声定額を開始する──。一部マスコミがこう報じている。
ドコモは、「お客様の利便性向上ためにプッシュ・ツー・トークの提供についても前向きに検討を行っているところだが、現時点では具体的に決まったものはない」とコメントしている。
報道によれば、ドコモはプッシュ・ツー・トーク(2004年2月の記事参照)というトランシーバーに似た機能を使って音声定額サービスを提供するとし、10月にも月額料金1000円から3000円でサービスを開始するという。
携帯電話やPHSの音声定額サービスについては、PHS事業を展開するウィルコムが先陣を切って導入(3月15日の記事参照)。契約数を大幅に増やすなど成果を上げている(4月15日の記事参照)。携帯キャリアではボーダフォンが家族間通話を対象とした定額制を提供している(4月20日の記事参照)。
ドコモの中村維夫社長は、2004年6月の社長会見でプッシュ・ツー・トークについて、「大きな関心がある。あれだけ米国で成功しているので、法人ユーザーを中心とした使い方として魅力あるサービスだと思っている。いつ、どうするかについてはまだいえないが、方向としてはやりたいと思う」(2004年6月の記事参照)と話している。
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