KDDI、日立製作所、伊藤忠商事、伊藤忠テクノサイエンスは9月5日、RFIDリーダーを搭載した携帯電話を使った情報提供サービスの実証実験を行うと発表した。
ホテルにRFIDタグを内蔵した周辺地図を設置し、携帯電話を地図上のスポット(約70カ所)に近づけると施設情報や周辺情報、イベント情報などが表示される。また、それらの情報を集めた自分専用のポータルサイトを作ることができる。4社では、これを携帯電話を使ったコンシェルジュサービスと位置づけている。
実験に利用する携帯電話は、3月に開発した試作機(3月2日の記事参照)。パッシブタイプとアクティブタイプの2種類があるが、今回はミューチップを搭載したパッシブタイプを使う。
実験は、スターツホテル開発が運営する江戸川区のビジネスホテル「ホテルエミール葛西」で、約1カ月間行う。端末は2台用意し、宿泊客を中心に1日あたり約20名の利用を見込む。4社は、実証実験の成果をもとに、携帯電話を使ったコンシェルジュサービスの事業化を検討していく。
関連記事
- 心斎橋でRFID携帯〜KDDIが実証実験
KDDIは大阪で、RFID携帯の実証実験を実施する。長堀21世紀計画の会などと連携して、大阪市の長堀、心斎橋、南船場エリアの街案内情報を提供するというもの。 - KDDIなど、ショッピングモールでRFID携帯の実証実験
店頭ポスターや入り口のディスプレイにRFIDタグを埋め込み、携帯でその情報を読み取る。KDDI、沖電気、イナゴが埼玉の大型ショッピングモールで実験を行う。 - KDDI、RF IDリーダー搭載の携帯を開発
KDDIは、RF IDを読み取り可能な業界初の携帯を開発したと発表した。パッシブタグ用と、アクティブタグ用の2種類。今後実証実験を行うという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.