“京ぽん”新端末「WX310K」発表(2/2 ページ)
京セラ製PHS端末「WX310K」は、Opera、Bluetooth、130万画素カメラを搭載し、音楽再生機能にもダウンロードで対応する、意欲的なハイエンド端末だ。気になる機能を発表会会場でチェックした。
有償ライセンスキーをダウンロードし、機能追加
OSは、京セラ独自のリアルタイムOSを採用。ダウンロードによる機能拡張は新しい試みだ。上述のFlashプレイヤーやQRコードリーダーのほか、「Picsel Viewer(ピクセルビューアー)」と「ミュージックプレイヤー」、端末を紛失したときに端末を操作ロックするなどの「リモートロック」、そしてMPEG4の動画を撮影・閲覧・メール添付できる「ムービー」機能を有償で追加できる。
Picsel Viewerは、PC向けのドキュメントファイル閲覧が可能なソフト。PDF、Word、Excel、PowerPointファイルの閲覧が可能になる。本体側面の拡大/縮小ボタンはファイル閲覧時にも利用できる。
ミュージックプレイヤーは、miniSDカードに保存した音楽を再生できる機能だ。miniSDカードに保存された、MP3、ATRAC3データを再生できるようになる。なお、イヤフォン端子は平型に変更された。携帯電話用の平型イヤフォンプラグが利用できる。
130万画素のCMOSカメラを搭載。背面はカメラと背面液晶を目立たせるデザインになっている(上)。左側面にあるイヤフォンジャックは、携帯電話でおなじみの平型ジャック。キーロックボタンは縮小ボタンに割り当てられている(中)。カメラにはマクロモードが付いた。右側面にはマクロ切り替えスイッチとシャッターボタンがある。シャッターボタンは拡大ボタンに割り当てられている(下)
文字入力には最新版「Advanced Wnn V2」を搭載
携帯電話に比べて、PHS端末が遅れを取っていた要素の1つに、文字入力機能の弱さが挙げられる。
WX310Kでは、Wnnシリーズの最新版となる「Advanced Wnn V2」を搭載(2月18日の記事参照)。ユーザーの入力履歴を学習する予測変換機能など、最新携帯電話と同等の文字入力ができる。
メイン液晶は2.4インチのQVGA(240×320ピクセル)液晶。解像度は同じだが、2.2インチだったAH-K3001Vから、一回り大きくなった。
また新たに、miniSDカードスロットを搭載した。USBマスストレージクラスに対応しており、端末下部のUSB端子をPCに接続することで、miniSDカードをPCから読み書きすることも可能だ。
なお、「WX310SA」と「WX310J」はJavaに対応しており、ICレコーダー機能を搭載しているが、WX310K/WX300Kはどちらも非対応となっている。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | WX310K |
---|---|
メーカー | 京セラ |
サイズ | 約50.5(幅)×100(高さ)×24(奥行き)ミリ |
重さ | 約123グラム |
連続待受け時間 | 約500時間 |
連続通話時間 | 約5時間 |
電話帳 | 最大500件 |
メイン液晶 | 2.4インチ/240×320ピクセル(QVGA) |
Webブラウザ | Opera |
Java | − |
Flash | 有償DL対応 |
予測変換 | Advanced Wnn V2 |
MIDI音源 | 64和音 |
データ通信 | 1x/4xパケット、フレックスチェンジ、64k/32k PIAFS |
内蔵カメラ | CMOS約130万画素 |
セキュリティ | リモートロック(無償DL) |
その他 | USBマスストレージ、音楽プレーヤー(有償DL)ピクセルビューア(有償DL)、QRコード(無償DL)、MPEG-4プレーヤー(有償DL)、miniSDスロット、Bluetooth |
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