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KDDI、非接触IC TypeB/C両対応の携帯を試作:CEATEC JAPAN 2005
住基ネットに使うTypeBと、FeliCaが使うTypeCの非接触IC両規格を自動切替する技術をKDDIが開発。CEATECで展示している。
KDDIは10月4日から開催されているCEATEC JAPAN 2005の展示ブースで、非接触ICの規格TypeB、TypeCを切り替えて利用できる携帯電話を参考出展している。
TypeBとは、住民基本台帳カードをはじめとし、運転免許証や金融系のカードなどに採用が想定される非接触ICカードの規格。TypeCは、FeliCaチップが使っている規格で携帯電話にも「おサイフケータイ」として内蔵が進んでいる。携帯電話への搭載ではTypeCが先行しているが、今後TypeB需要が盛り上がったときに対応できるよう技術開発を進めた。
アンテナはTypeB/Cで共用とし、リーダーに当てた際に受信した信号によってRF部をTypeB/Cのいずれかに自動的に切り替える。「切り替えのタイムラグを感じたら使い物にならない」と説明員が言う通り、どちらのリーダーに当てても瞬時に動作した。
今回の開発は切り替え機能がメインであり、回路はチップ化されていない。また、「FeliCaではなくTypeC準拠」(説明員)であるため、おサイフケータイを含めて切り替えを可能とするためには、FeliCaチップを製造するソニーなどとの調整が必要になる可能性が高い。
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