5Mピクセルの携帯カメラモジュール続々:CEATEC JAPAN 2005
2006年に向けて5Mピクセルのカメラモジュールが各社から投入されそうだ。ハイエンドでもCCDからCMOSへの交代が始まりつつある。
300万画素クラスで一息ついた感のある、携帯カメラの高画素化だが2006年にかけて、もう1段画素が増加しそうだ。CEATEC JAPAN 2005会場では、各社で「5Mピクセル」の携帯向けカメラの開発ロードマップを見ることができる。
カシオ日立モバイルコミュニケーションズ向けに、200万画素、320万画素のCCDカメラモジュールを提供しているカシオは、次のステージとして500万画素のカメラモジュールを開発中だ。2006年早々には、200万画素CMSモジュール、続いて300万画素CMOSモジュールを投入。2006年4月には500万画素CMOSモジュールを計画している。
500万画素モジュールの受光素子サイズは1/2.5。メカシャッターを備え、10センチ〜∞までのオートフォーカス機構を備える。F値は3.5。サイズは16.1×18.5×9.7ミリを予定している。
これまでCCDを使ってきた同社だが、「流れとしてはCMOS」ということで、いずれもセンサーにはCMOSを使う。またオートフォーカスのアクチュエータにはステッピングモーターに代わりピエゾ素子を使う(5Mモジュールはステッピングモーター)。
また同社は、今後の開発テーマとして、
- センサー高感度化によるシャッタースピード高速化と手ブレ低減
- 厚みを抑え耐ショック性を高めたリニアズームの開発
- Qualcommのベースバンドチップ内のDSPとの直接接続
を挙げている。
同じく5.2MピクセルのCMOSカメラモジュールを開発中なのはSTマイクロだ。2620×1984ピクセルの撮影が可能で、素子サイズは1/2.5。2006年には量産開始予定としている。
モジュールだけではなくカメラ周辺LSIも高画素化に向けて動いている。10月4日、NECエレクトロニクスは5Mピクセルのカメラモジュールに対応したシステムLSIを発表。10月11日からサンプル出荷を始める。既に量産体制を確立しており、月産100万個規模の量産を行っていくという。
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携帯の高画質のカメラといえばCCDで、これまで CMOSは一段低く見られてきた。しかし130万画素を実現したCMOSセンサーが登場したのを機に、徐々に携帯電話のカメラがCMOSに移行していくかもしれない。CCDのほうがCMOSよりも高画質だった理由を構造面から再確認し、なぜ今CMOSなのかを探っていこう。
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