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ドコモが「電話男」で描くプッシュトークのイメージ

ドコモは、プッシュトークの利用イメージを寸劇で表現した。主人公はなんと「電話男」。クライマックスのセリフは――「めしどこかたのむ」

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 19日にNTTドコモが発表した「プッシュトーク」は、電話をトランシーバーのように使うという、新しいタイプのサービスだ。実際に、どのようにユーザーに利用されるのだろうか。

 実はドコモは発表会場で、寸劇で「プッシュトークで生活はこう変わる」というイメージを披露していた。興味深い内容だったので、そのストーリーをリポートしよう。

「電話男」登場

 寸劇の舞台は都内某所、登場するのはA大学広告研究部のメンバーだ。「趣味は毒舌」の副部長に、彼女になぐられてばかりいる部員「イケメン」、健康が何より好きな部員「きんにくん」、彼氏に振られて激太りし、「カレーは食べ物? いやいやいや! 飲み物でしょ」と豪語する部員「トン子」たちが会話を繰り広げる。

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今日も集まったA大学広告研究部のメンバー

 そこに同研究部の部長がプッシュトークをかけてきた。この人物こそがこの物語の主人公、女性に告白してはフられてばかりいる、恋愛18連敗中の「電話男」だ。4人全員にプッシュトークで“似てないモノマネ”を披露したあと、お前らに報告があるんだと話す。

電話男 「好きなひとに告白しようと思うんだ」

部員 「またですか」

電話男 「そうだ」

別の部員 「どういう子ですか?」

電話男 「同じバイト先の……そうだな、たとえるなら中谷美紀みたいな子」

 これらの会話はプッシュトークで、参加する全員に聞こえている。発言する人間はその都度端末の側面ボタンを押し、発言権を確保してからしゃべっている。プッシュトークが、学生サークルのメンバーなど複数人で行われる会話と相性がいいことが分かる。

 その後、舞台に電話男登場。これがまた、オタクを絵に描いたような強烈なキャラクターだ。

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すごいの出てきちゃった

 電話男は中谷美紀似の女性に会いに行くべく、外見を改造することになる。床屋で「どんな髪型にするのがいいかなあ?」と全員に呼びかけ、服を買う際も「何を買おうか?」と呼びかける。これに各人が思い思いのコメントを寄せるという流れ。

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髪をさっぱりと切った電話男(左)今度は服を買いに来た(右)

 ついに告白当日を迎えた電話男。しかしどうやって美女と会話していいか分からず、やっぱりプッシュトークで助けを求める。

電話男 「お前らどうしようやばいよ、緊張して頭がまっしろだよう」

部員 「カッコよく変身したんだから問題ないですよ」

別の部員 「俺たちには『プッシュトーク』がついてますから!」

 その後、天気の話題をしろといったのに「便器」の話題をするなど、失敗を繰り返す電話男に部員たちは動揺を隠せないでいる。趣味は何かと聞かれ、口からでまかせにグルメだと答えてしまった部長。この答えに、中谷美紀似の女性は「おいしいイタリアンが食べたいな」と楽しそうに話す。

電話男 「めしどこかたのむ」

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 ここで奇跡が起こった。目下、激太り中のトン子がおいしいイタリアンの店をすらすらと答える。それを自慢げに復唱する電話男。中谷美紀似の女性と会話が上手くいき、部員たちは「トン子、でかした」とわきかえる。その後2人はつきあうことになり、めでたしめでたし――。

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ラストは大団円。「プッシュトークと僕らがいなかったら、こうはいかなかったですよ!」

 寸劇のストーリーがネット発の小説「電車男」の完全なパロディであることはさておき、仲間うちでわいわいと会話してほしいというドコモの狙いはしっかり見てとれた。その後舞台に上がったドコモ プロダクト&サービス本部のマルチメディアサービス部長、夏野剛氏は、「電話でもメールでもない、新しいコミュニケーション」を実現するとうたいあげたのだった(10月19日の記事参照)

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