富士通ケータイ、ヒミツの「スペシャルモード」の歴史:Mobile Weekly Top10
ある設定画面で特定のキーワードを入力すると、メニューアイコンやスクリーン設定が増える──。“F”ケータイでおなじみの「スペシャルモード」の歴史を探ってみた。
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先週のアクセストップは、902iシリーズの先陣を切って登場した「D902i」「F902i」の新規価格調査記事。端末販売ランキングで、“初登場トップ10入り”を果たせるかどうかに注目が集まる。
さて、今回のTop10では富士通端末でおなじみの「スペシャルモード」の歴史をご紹介しよう。ご存じの方も多いと思うが、富士通端末には、ある設定画面で特定のキーワードを入力すると現れる「スペシャルモード」が存在する。電池マークが変わったり、選択できるスクリーン設定やメニューアイコンのデザインが増えるという、いわば隠しモードだ。このモードはもちろん、新端末の「F902i」(F902i記事一覧参照)にも用意されている。
富士通によれば、最初にスペシャルモードを入れたのは「F208」で、「『何か携帯に面白い仕掛けを』ということで入れてみた」(富士通)。F208では、メモリダイヤルの名前を登録する画面で「アイコンへんこう」と入力すると、電池マークのアイコンが「満・並・少」に変わり、「メロディふやす」の入力で、着メロに「運命」が追加される仕様だったという。
「誰にも何も告知せず、気がついた人だけがこっそり楽しめるようにしよう」ということから、あえて一切告知をしなかったところ「誰にも気がついてもらえず、話題にもならなかった」と、富士通のS氏は寂しげに当時を振り返る。
そこで「F210i」では、待ち受け画面にヒントを出すことにした。「F210iに搭載した“きゃらいふ”というキャラクターのセリフの中にキーワードを入れた」(富士通のS氏)。ちなみにこのときのキーワードは「なにごと?」と「やきにくー」だ。
こんな紆余曲折を経ながらもスペシャルモードは継承され続け、今に至っている。最近の携帯については、取扱説明書の中に設定方法が記載されているので、興味のある人は試してみよう。
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