香港「3Gプリペイド」はここまでできる〜実際に買ってみた(1/2 ページ)
3G World Congress&Exhibitionが開催された香港で、3GのプリペイドSIMと端末を買ってみた。プリペイド携帯でどこまでできるのだろう?
香港はアジアの中でも比較的早くからW-CDMA方式の3Gサービスを開始しており、6社ある通信事業者のうち4社が3Gを開始している。このうち最大手のHutchisonは“3Gのプリペイド”も発売している。3Gとはいえ、プリペイドでどこまで使えるものなのか? 料金などはどうなのか? 実際に購入して、使い勝手などを試してみた。
購入は簡単、端末は実質やや高め
W-CDMA方式はGSM方式同様、携帯電話本体(端末)とUSIMカード(回線)は分離している。両者を別々に購入することも可能だが、通信事業者のショップで一緒に買えばコンテンツサービス(WAP)やメール(MMS)の設定があらかじめ設定されているメリットがある。W-CDMA端末を購入すべく、さっそくHutchisonのショップを訪れた。
3G用のプリペイドSIMカードは身分証明書不要で購入可能。このため外国人でも気軽に購入できる。価格は98香港ドル=約1500円だった。
その場で3G端末も購入しようと店頭のショーケースを物色すると、「0ドル」といった無料端末や、2万円〜3万円程度の手ごろな価格表示が目立つ。しかし店員に購入したいと伝えると「これは(プリペイドでなく)契約回線向けの価格」で、この価格では買えないという。日本のように新規や継続契約であればかなり安く買えるようだが、プリペイドSIMカードと組み合わせる場合は「定価販売」となる。定価では4万円後半〜7万円台といきなり価格が跳ね上がり、気軽に買うにはちょっと手が出しにくい。なお端末そのものには割引価格でも定価でもSIMロックはかかっていない。
こちらが海外からの渡航者であることを伝え、なんとか安く買えないか相談すると「あまり大きな声ではいえないが、街中にある独立した携帯ショップへ行けば中古や新古品があるかもしれない」とのこと。さっそく付近を探索してみると「携帯電話専門販売店」がいくつか見つかった。
中古を置いてある店に駆け込み「Hutchisonの3Gで使える端末はないか」と相談。「W-CDMA端末ならば共通規格だからどのメーカーのW-CDMA端末も利用できるが、Hutchisonが販売していた1世代前のこれが安いし無難だろう」とのアドバイスを受け韓LGの「U8138」を購入。中古ながら、ほぼ新品同様の新古品を約2万5000円で購入できた。
(左)店頭には大きく価格を書いたPOP表示などがあり、中には無料端末もあるが、これらは残念ながらポストペイド契約回線向けだ。Nokiaの「N70」などは7万円以上。安いLGのローエンド端末でも4万円台だった(右)店頭の価格表示を見ると、上の安い価格は新規か継続契約の場合。2番目は新規価格の保証金のようなもの(毎月返金)。3番目は新規契約時の分割払い価格。一番下が単体だけの定価で、新規や契約継続購入とは約3倍の価格差となるわけだ
さっそく店先をかりて、先ほど購入したプリペイドSIMカードを端末に挿す。電源を入れた後、「##107*0#」もしくは任意の番号に通話をかけることでSIMカードが開通し、これですぐ利用可能になる。またすぐにSMSで電話番号や暗証番号などが送られてくるので、紙に控えておくといいかもしれない。
プリペイドでもサービスをフルに利用可能
プリペイドながらも使えるサービスはポストペイド契約回線とほぼ変わらず、通話はもちろんのこと、コンテンツ利用も可能だ。利用できるサービスは、次の通り。
- 香港内通話(音声、テレビ電話)
- 国際電話(音声、テレビ電話)
- 国際ローミング(音声、テレビ電話受信)
- SMS、MMS
- コンテンツ利用(ゲームや着メロ、ビデオ配信など)
- PCと接続してのパケット通信(3G/GPRS)
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.