ハニカム三兄弟、三男坊の実力は? 〜F902i:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(5/5 ページ)
N902iやD902i同様、記録400万画素のスーパーCCDハニカムを搭載しているF902i。前モデル「F901iC」は普通の200万画素CCDだったが、どれだけ機能アップしたか。
画像サイズは画素数が多い方から順に、4M(1728×2304)、2M(1224×1632)、UXGA(1200×1600)。なぜ2MモードとUXGAモードの両方があるのかかなりナゾ。どちらか片方ではいけなかったのだろうか。
さらにSXGA(960×1280)、縦長VGA(480×640)、横長VGA(640×480)。F902iのCCDは縦長方向についているため、横長VGA時は上下をトリミングした形になる。これは今までと同じだ。その下に、CIF(352×288)、携帯の待受用(240×320)壁紙などケータイサイズ、といった各種サイズが揃っている。
ちなみに起動時間は3秒弱。十字キーの上を押せばすぐカメラモードになる。撮影+記録時間はFINEでminiSDに書き込む場合、4Mで約10秒。AFにかかる時間は約1.6秒。UXGAだと約8秒。VGAだと約7秒弱だ。VGAクラス時はもうちょっと速いとうれしい。
パノラマ機能はけっこう遊べる
ここまで基本的なカメラ機能を見てきたのだが、ひとつ面白い要素が追加されている。パノラマ機能がそれだ。
横長VGA、待受用、CIFの3つのサイズでしか使えないが、パノラマモードにすると、画面を3分の1ずつ重ねながら順番に撮影し(最大4枚)、カメラ内でそれを合成して1枚のパノラマ画像にしてくれる。
これはなかなか面白い。横長VGAだと上下の画角が狭くなっちゃうので、画像は小さくなるけれども待受用で作るのが楽しめそう。風景とか建物の中とか街角とか、けっこう遊べる。
これは壁紙モードで4枚撮影して作ったもの。画面を見ながら指示に従って撮影すると自動的に合成してこのような絵を作ってくれるのだ。撮影時はグリッド表示をONにして、カメラがちゃんと水平になるように、さらにちょうど目の高さが中心に来るよう角度を調整して撮るのがコツ。
逆に気になったのは、カメラのレンズの位置。端末を縦に持ってケータイスタイルで撮るのが基本なのだが、その割にレンズ面と液晶モニタが平行にならないし、撮っていると指がかぶって写り込んでしまうことが多い。
とはいえ画質はかなりいいし、機能面でも楽しめる。カメラ機能をよく使う人やカメラ機能重視で選びたい人には是非おすすめしたい。
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