モバイルSuicaに対応しました:「W32S」ロードテストNo.5:
1月28日からスタートしたモバイルSuica。しかしW32Sで利用するには、auショップに預けて“バージョンアップ”しなくてはなりません。予想よりも短い時間で返ってきたのはうれしかったのですが……。
au初のおサイフケータイである「W32S」のロードテスト。いよいよ佳境とも言えるモバイルSuica対応の話に入りたいと思います。
思い返せば、筆者がW32Sを購入した最大の理由が、「モバイルSuicaが使いたいから」でした。しかし、当初モバイルSuicaが使えるとされていたW32Sは“不適合機種”の烙印を押され、基板交換での対応となったのは、ITmediaモバイルの読者ならご承知の部分でしょう(12月5日の記事参照)。
FeliCaアプリを削除され、代替機はピンク……。
W32Sのバージョンアップは1月10日から始まっています。作業はソフトウェア更新などといった生やさしいものではなく、「(モバイルFeliCa部分の)基板交換に近い作業」(KDDI広報部)とのこと。auショップに足を運ぶ、「預かり修理」対応になります。
筆者はスケジュールの都合で10日には行けず、18日にauショップに行きました。バージョンアップにかかる期間は1週間程度と聞いていたので、1月28日のモバイルSuicaサービス開始までギリギリの日程です。
前述の通りFeliCa関連の部分を丸ごと交換するわけですから、FeliCaアプリはすべて削除されます。EdyなどFeliCaアプリは移行手続きが必要であり、店頭ではその説明を受けます。この際に主要なFeliCaアプリは移行手続きの方法を店員さんが説明してくれますが、スムーズな作業を望むなら、auショップに行く前に自分で各アプリの移行手続きはしておいた方がいいでしょう。
今回のW32SバージョンアップはFeliCaアプリ消去までするためか、合計3枚の確認書にサインを求められます。店員さんの説明が丁寧で、きちんと書面で確認する点は評価できるのですが、書類に「故障」や「修理依頼」の文字があるのは、ユーザーとしてはあまり気分のよいものではありませんね。
修理期間は1週間から10日間との説明で、「これしかないので……」と申し訳なさそうに渡された代替機はW32Sのピンク。これはかなり恥ずかしい。代替機はあくまで緊急避難的に使うものなのですから、個性あるカラーリングである必要はありません。ユニセックスで無難なシルバー系やホワイト系で統一した方がいいのではないでしょうか。
W32Sのバージョンアップ終了の連絡があったのは1月22日。1週間程度かかると言われていましたが、実際はもっと早く作業終了したことになります。さっそくauショップに受け取りに行くと、一通りの動作確認後、バックアップしたデータを戻して引き渡しとなりました。この時の実質待ち時間は15分ほど。最後にソニーエリクソンからのお詫び状と粗品をもらいました。
こうしてFeliCaの基板交換を受けたW32Sですが、FeliCaアプリが消去された以外は今までと同じ。パッと見では何が変わったのかわかりません。次回はいよいよ、モバイルSuicaを試したいと思います。
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ITmediaのライターが、普段使いの携帯電話の模様をレポートする連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。
読者のニーズが機種を決定
なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。
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