P901iTVに見る「ワンセグ端末としての」こだわり:パナソニック モバイルに聞く「P901iTV」(前編)(2/2 ページ)
KDDIに続いて、ドコモからもワンセグ対応のテレビ端末「P901iTV」がリリースされる。発売に先立ち、開発時にこだわったポイントをパナソニック モバイルに聞いた。
P901iTVの「ワンセグならでは」の部分としては、広視野角なディスプレイも挙げられる。P901iTVは2.5インチのディスプレイを搭載しているが、これは上下左右140度の視野角を実現している。このため、テーブルに置いて映像表示した場合に複数人数でテレビを楽しめるという。
もっとも、携帯電話のディスプレイは「のぞき見されたくない」というユーザーもいるもの。のぞき見されないディスプレイをウリにした端末もあり、たとえばシャープ端末などは状況に応じて視野角を切り替えられる「VeilView」液晶をアピールしている(2005年11月7日の記事参照)。
P901iTVは、テレビ視聴以外のメール作成画面なども広視野角で閲覧可能。パナソニック モバイルとしては、状況に応じて視野角を切り替える機能を「将来的には検討している」と話した
開いたところ。十字キーの左右でチャンネル切替、上下でボリューム調整を行える。あらかじめ地域に応じたチャンネル設定をしておけば、ダイヤルキーでダイレクトに選局することも可能。「クリア」キーを押せば、消音することができる
バッテリー自体は902iと同等
ワンセグ端末ということで、もう1つ気になるのがバッテリーの持ちだ。今回P901iTVではワンセグ受信時で、約3時間の連続視聴時間を確保している。「W41H」が3時間45分のワンセグ連続視聴をうたっているから、これよりは劣るが、十分な値といえる。
「ディスプレイの明るさによってバッテリーの持ちは異なるが、通常の明るさである『2』の場合でこれだけ持つ。特に大容量なバッテリーを積んだわけでなく、902iシリーズと同じ電池を搭載している」
端末名 | ワンセグの最長視聴時間 |
---|---|
P901iTV | 3時間 |
W33SA | 2時間45分 |
W41H | 3時間45分 |
なお、テレビの視聴に夢中になってバッテリー切れになった場合、当然ながら電話としての機能は果たせなくなる。このためテレビ視聴中に電池残量が少なくなった場合は、約30分の音声通話分を残した状態でアラートが出て「デジタルTV視聴を終了しますか?」と聞いてくる。この場合に、電話の機能はあきらめて引き続き視聴を選択することも可能だという。
P901iTVには、このほかにもいくつか工夫された点がある。+Dモバイルでは、近日中に「パナソニック モバイルに聞く『P901iTV』(後編)」を掲載する予定だ(続く)。
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