PC宛メールも携帯で見るのだ:ビジネスで使う「W41CA」(3)(2/2 ページ)
自分のPC宛のメールを携帯で見る──これを実践している人も多いのではないだろうか。最新の端末を使うと、便利さがかなり増す。W41CAを例に、一例を紹介する。
W41CAはグループごとに着信音を変更できる。各グループに登録されたアドレスからの着信は音が鳴るように設定する。逆に、全体のEメール着信設定のほうは音が鳴らないようにすればいい。
──とここまでの着想はよかったのだが、実はW41CAは着信音をグループ別で変更できるものの、ボリュームは共通なのだった。全体を無音にすればグループ着信音も無音になってしまう。そこで考えたのが無音の着信メロディを使うことだ。
幸いにして、「カテゴリで探す」→「着信メロディ」→「J-POP」→「イロメロミックス」→「アラーム音コーナー」→「ブル着」→「マナー着信音」の中に、無音の着メロを発見した。現時点では、「PICK UP」の中に、「完全無音マナー着信音」として掲載されている。無音メロディがたくさん並んでいて違いが今ひとつ分からないのだが、「無音〜諸行無常〜」を選択してみた。
全体の着メロを「無音」に設定し、グループごとの着メロをメロディにする。これでボリュームは一定でも音量を使い分けることができるようになる。
携帯から返信しても、それへの返信はPCにほしい
こうやって携帯にPCメールを転送するようになると、場合によっては携帯から「分かりました」「2時間後にオフィスに戻って対応します」といった返信をしたくなる。ところが、相手がこのメールに対して返信をしてしまうと、今度は携帯に直接メールが届くことになる。メール管理上、これはよろしくない。
これを防ぐには「メール」→「Eメール設定」→「送信・作成設定」→「返信先アドレス」に、PCのアドレスを設定しておくといい。これは「Reply-To」ヘッダを設定するもので、返信はこのアドレスに送られる。
ただしこれを設定すると、携帯同士のやりとりもPCに返信されることになる。それも携帯に転送されるからいいじゃないか、という考え方もあるが、運用には注意が必要だろう。
メールが増えてしまったらminiSDへ保存
W41CAは600件のメールを保存できるが、PCメールを転送していると保存件数を超えるのは時間の問題。自動削除の設定もあるが、「既読メールのみ消す」または「削除しない」なので、タイトルだけ見て読まないこともあるPCメールは既読になりにくい。やはり件数が増えたら定期的に削除を行うべきだろう。本当は自動で消えるといいのだが。
しかし消してしまう代わりに保存しておくという手もある。フォルダを選択して「サブメニュー」→「miniSDカードへ移動」を選べば、miniSDカード内の受信ボックスに移動する。miniSDから本体に戻すことはできないが、メールの閲覧、返信などは同様にできるため、うまく使えば便利だ。
携帯では珍しい、全文検索
筆者がW41CAならではと感じているのが、この検索機能だ。なんと、メールのタイトルや本文も含めて(フォルダ単位で)全文検索が行えるのである。検索でヒットしたメールは一覧表示される。
あのメールどこだっけ? という時も、本文中の一言くらいは覚えていることが多いはず。検索を行うのは最後の手段なのだが、これがあるだけで活用の幅が大きく広がる。ちなみにminiSDに移してしまうと検索はできないので、その点は注意したい。
ちなみにメールだけでなく、アドレス帳でも「キーワード検索」という名称で全文検索が可能。名前、住所、趣味、メモから検索がかけられるため、細かなデータを入れておけば、「神奈川県に住んでいる人一覧」なんていうのも簡単に表示できる。
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