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ドコモ、4Gで下り2.5Gbpsの伝送に成功
ドコモは2005年12月14日に行った第4世代移動通信システム(4G)の屋外実験で、下り最大2.5Gbpsのパケット伝送に成功したと発表した。
NTTドコモは2月23日、第4世代移動通信システム(4G)の屋外実験を2005年12月14日に行い、下り最大2.5Gbpsのパケット伝送に成功したと発表した。
神奈川県横須賀市光の丘地区で、100MHz幅の帯域を利用して基地局から信号を送信した。時速約20キロで走行する端末で受信したところ、最大2.5Gbpsの速度を達成していることが確認できたという。
ドコモでは従来も屋外実験を行い、最大1Gbpsのパケット伝送を達成していた(2005年6月23日の記事参照)。今回の実験ではさらに、複数アンテナを利用した信号多重化技術「MIMO」(2月22日の記事参照)の送受信アンテナ数を前回の4本から6本に増やし、また64QAM変調方式を採用することで、1回に送信可能な情報量を4ビットから6ビットに増やした。その上でドコモ独自の受信信号処理技術を適用した結果、最大2.5Gbpsのパケット伝送を実現したという。「周波数利用効率も、前回実験の10bps/Hzから25bps/Hzに向上している」(ドコモ)
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