海外ローミング対応の「NM850iG」─基本性能と操作性:ノキア「NM850iG」を試す(2/2 ページ)
ノキアのドコモ向け端末として久々に登場した「NM850iG」は、海外でも使えるW-CDMA/GSM対応端末。携帯電話としての基本性能と操作性をチェックする。
少々慣れが必要──キーの操作性
ソフトキーや発話・終話キー、ダイヤルキーはフレームレスタイプで、全てのキーが固まるような形でレイアウトされている。ここは、ソフトキーとダイヤルキーの間にフレームを設けている702NKとは異なる部分だ。
押したときのクリック感は悪くないが、キーとキーの境目が把握しにくい感は否めない。また、慣れるまでは決定キーを押したつもりが十字キーを押してしまうこともある。デザイン面から見れば、銀のフレームがキーと一体化して端末のアクセントになっている様子はとても美しいが、操作感は少々犠牲になっている印象も受ける。
一般的な日本の端末とは異なるユーザーインタフェース
企画端末に位置付けられる8xxi系端末であるためか、ユーザーインタフェースやメニューは、一般的な日本の端末とは異なっている。
初めて使う人は、4つのソフトキーが明確に分かれている多くのドコモ端末とはボタンレイアウトが異なる点や、発話・終話キーに電話マークが付いていない点に戸惑うかもしれない。
自分の電話番号の確認も「メニュー」+「0」ではなく「メニュー」→「オプション」→「FOMAカード」→「FOMAカード電話帳」→「オプション」→「自局電話番号」とたどって確認する仕様で、端末の電源オン/オフは側面の電源ボタンで行う。
日本仕様では多くが「設定」メニューの中にある「音/バイブ」の設定も、この端末の場合は「メニュー」→「モード」→「オプション(左ソフトキー)」→「カスタマイズ」とたどることになる(キーの確認音のオン/オフもここで設定できる)。誤動作防止用キーロックは電源キーの短押しで「キーガード設定」を選ぶか、「左ソフトキー」と「*」キーの同時押しで設定する。
いろいろと一般的な日本仕様と異なる点はあるが、ノキア流のUIが使いにくいということではない。各種機能を利用している際の操作は、左ソフトキーが「ネガティブ」、右ソフトキーが「ポジティブ」という一貫性のあるもので、理にかなっている。慣れれば問題なく使えるレベルの違いだ。
なお、Symbianの超勝手アプリへの対応や音楽再生機能については+Dブログを参照してほしい。
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