ここが気になる「SO902i」
ついに発売になった「SO902i」。ソニー・エリクソン製の初めてのFOMAであると共に、Symbian OSを搭載した国内初めてのソニー・エリクソン端末でもある。気になるポイントを簡単に紹介する。
ついに発売になった「SO902i」。ソニー・エリクソン端末ファンにとっては待ちに待った端末だといえる。ハイエンドの902iシリーズでありながら、ストレート型、102グラムというシンプルで軽量なボディ。OSはシャープとの協業によるSymbian OSへと変更され(2004年11月29日の記事参照)、レスポンス速度はそのままにマルチタスク機能などを手に入れた。
製品版の概要を、写真と共にお伝えする。
カメラは3.1メガピクセル
カメラはCOMSセンサーながら3.1Mピクセルのオートフォーカス付きを搭載している。最大解像度の2048×1536ピクセル時でも最大6倍のデジタルズームが使えるのは面白い。端末を横向きにして、側面のシャッターボタンを長押しすればカメラが起動する。シャッターボタンの半押しでフォーカスがロックするのだが、半押しのポイントは少々分かりにくい。
撮影時の操作法も練れている。[iモード]キーで画面上のアイコンを消して全画面モードに変更可能。十字キーでライトをつけたり、全7種類のシーンモードを変更することもできる。[メール]キーを押すとメニューが立ち上がるのだが、プレビュー画面にオーバーラップして表示されるのが凝っている。SO902i全般にいえることだが、こうしたビジュアルエフェクトがふんだんに設けられていて、かつレスポンスに悪影響を出していないところのバランスがうまい。
各メニューにはそれぞれショートカットが振られており、例えば[7]キーを押すと露出補正が可能になる。7段階の補正が可能なのだが、ー3〜+3というよくある単位ではなく、約0.3EV単位でー1.0EV〜+1.0EVの調整が可能なあたり、芸が細かい。
ちなみにメモリースティックDuoへの保存はけっこう遅いことは覚えておきたい。また、携帯カメラはマクロが強いものが多いのだが、SO902iにはマクロモードはなく、オートフォーカスの合う範囲は「10センチ以上」(マニュアルより)となっているので注意したい。
POBoxはアリ、ポケベル入力はなし
予測変換機能はソニー・エリクソンが誇る「POBox」。ジョグダイヤルは備えていないが、上下キーを長押しすると行単位で高速移動するなどの工夫が施されている。絵文字、記号も一覧表示でき、さらに利用頻度に応じてよく使う絵文字や記号がピックアップされる工夫がされている。
ただしau向け端末に比べると強化不足の点も見受けられる。予測候補の最後には、数字、カナの候補が登録されているため、数字とカタカナは簡単に入力できる。しかしカナ英数変換機能はなく、英字を入力するにはモードを変えるか、「えー」→「A」といった入力が必要だ。
ちなみに、ポケベル入力法は用意されていない。POBoxを使うかどうかは設定可能だ。
ある機能とない機能
数時間の試用で見つからなかった機能が、iモードの「ラストURL」機能。また送信メールのフォルダ分けは可能なのだが、自動振り分け機能は受信メールにしか見あたらなかった。また待受画面からライトだけを点灯させる方法も見つからなかった。
[*]キーの長押しで「公共モード」に変わるのは、ほかのドコモ端末とちょっと違う。[*]キーの長押しは「ICカードロック」であり、マナーモードは側面キーの長押しで行う。
十字キー周りの4つのソフトキーは、メール、iモード、メニュー、iチャネル/マイメニューに割り当てられている。この中で、短押しでiチャネルが起動し、マイメニューは長押しなのが、少々使いにくい。iチャネルを解約しても、iチャネルキーを押すと入会方法のページが表示されてしまう。
待受画面から決定キーを押すと何も起きないか、待受画面にカレンダーを設定していると、決定ボタンを押すとカレンダーにフォーカスが移り、スケジュール画面に切り替えることができる。スケジュールを使いこなすときに便利だ。
マルチタスクは、これまでのSymbian OS端末のどれよりも便利に使える印象だ。メニュー画面の上部に、起動中のタスク一覧が表示され、新規機能の起動のほかタスク切り替えもシームレスに行える。タスク一覧の中には常に待受画面が表示されており、複数のタスクを起動したまま待受画面に戻れるのもありがたいユーザーインタフェースだ(3月9日の記事参照)。
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