ストレート型FOMA「SO902i」を試す──メール・日本語入力:「SO902i」レビュー(2)
ソニー・エリクソン・モバイル初のFOMAとして登場したのが「SO902i」。レビューの第2回ではメールやアドレス帳、日本語入力機能をチェックする。
レビュー第1回のユーザーインタフェースに続き、今回は「SO902i」(3月28日の記事参照)のメールやアドレス帳、日本語入力機能をチェックする。
アドレス帳、メール機能は平均的
アドレス帳・メールなどの基本機能は、他のSymbian OSを搭載した902iシリーズのFOMAとほぼ同等と思っていいだろう。アドレス帳はタブ付きの一覧タイプで、左右キーを使っでタブ間を移動する。
ダイヤルキーを押すと先頭の読みが切り替わる方式で、例えば2キーを押すと、先頭の読みが「か」「き」「く」と切り替わる。右側面の上下キーでページ単位のスクロールも可能だ。アドレス帳の呼び出しは下キーに割り当てられ、待受画面で数字を入力して下キーを押すと登録番号で呼び出せる。これ以外には、数字キーの長押しなどにショートカット機能は割り当てられていない。
アドレス帳の1件あたりの登録件数は、電話番号が最大3件、メールアドレスが最大3件で、ほかにも住所などを登録できる。詳細表示画面は項目が縦1列に並ぶのみで、F902iのようにPIM的に使うことはさほど意識していないようだ。音声着信、メール着信時のメロディ、ランプ色は登録単位で設定でき、特定の相手のみサイレント設定できるのも便利だ。
メールもフォルダへの自動振り分けに対応した、ほぼ平均的なもの。振り分け条件は「メールアドレス」「(アドレス帳)グループ」「題名」「指定無し(他の振り分け条件に一致しない)」の4種だ。メールアドレスはアドレス帳から引用もできるが、完全一致のみ。そのため、会社からのメールをドメイン名のみで振り分けるといった使い方はできず、アドレス帳のグループ機能を利用して振り分けることになる。
「題名」はマニュアルには部分一致が可能とされているが、現状のソフトウェアでは完全一致でしか振り分けされないようだ。プラットホームが共通と思われるF902i/D902i/SH902iでは部分一致が可能なので、現状でのバグではないか思われる。一覧は1件2段の1画面に4件ずつの表示のみで、変更はできない。本文表示はフォントサイズを3段階に切り替え可能。最小フォントの場合、1画面あたりの表示文字数は15文字×16行の240文字となる。
メールは送信済みメールもフォルダを利用可能。ただし自動振り分けは受信メールのみで、送信メールの自動振り分けにも対応していたpremini-IIからは退化している。メールの一覧は2段ずつの1画面あたり4件表示のみだ。メールの移動/削除は、複数指定やフォルダ内一括の指定にも対応
アドレス帳とメールの連携はよくできており、音声発着信履歴からのメール送信や、メール一覧から音声発信に対応している。音声、メールともに頻度履歴も保存され、メールでは送信先のアドレス入力時に頻度履歴を参照できる。
辞書の優秀さが光るPOBox
日本語入力は予測変換機能を備えたPOBoxを採用している。初期状態でも予測辞書の出来は良く、購入直後から効率よく日本語を入力できる。かな漢字変換モード時の数字入力は、変換候補の最後にキー操作に対応した数字列の候補が表示されるタイプで、英文字列への変換機能は備えていない。
POBoxは、premini-IIから改善が進んでいる。側面の上下ボタンが右側に移動したことで、候補選択中のページスクロールはやりにくくなったが、代わりに十字キーの上/下を押しっぱなしにすると目で追える程度の速度で行単位のスクロールが可能になった。この機能のおかげでかなり使い勝手が向上している。
- 文字入力機能
機能 | 概要 |
---|---|
小文字変換 | [*]キー |
逆トグル | [#]キー |
絵文字・記号 | iチャネル/Myキー |
絵文字・記号学習 | ○(ランキング機能) |
辞書ダウンロード | ○(オリジナルDL辞書作成可能) |
予測変換 | POBox |
予測候補一覧表示 | ○ |
予測辞書搭載 | ○ |
つながり予測 | ○ |
カナ英数変換 | 通常変換操作でカナ/数字変換候補表示 |
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