検索
連載

300万画素端末「W41T」「W41K」のカメラを比較する(操作編) 荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/4 ページ)

auのハイエンドカメラ搭載機種といえば「W41T」と「W41K」。2機種を、操作上の特徴や注意点も含めて、さらに比較してみよう。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

 W41Tの場合、画像の保存先は壁紙サイズ(240×320)以下では内蔵メモリ、VGA以上ではHDDのデジカメフォルダと決まっていて変更することはできない。これは覚えておく必要がある。

 例えば、W41TはHDDの領域を2つに分けて利用しており、片方はPCにつないだときHDDとして認識される。デジカメフォルダはそちら側にあるため、PCから自由に使えるのが嬉しいが、逆にいうと、「au Music Port」からは認識されないという問題がある。つまり、VGA以上で撮った写真はau Music Portでバックアップできないのだ。将来のバージョンアップで変わるかもしれないが、au Music Portが便利なソフトなだけに、これはかなり残念。

 その代わり、W41Tをマスストレージクラスにすると、USB接続のメディアとして認識されるので、各種デジカメ用ソフトで普通に取り込める。USBで接続したのち、「ハードディスクメニュー」から「マスストレージ接続」を選べばOKだ。


PCとW41TをUSBでつないだ後、メニューからマスストレージ接続を実行すると、USB接続のメディアとして認識される。これならau Music Portと異なり、WindowsにもMacにも対応する

 miniSDカードなどの外部リムーバブルメディアは持たないため、撮った写真をPCに転送したいならW41T独特の仕組みを知っておかねばならないのだ。


サイドには3つのボタンが。このアプリボタンはカメラモード時にシャッターとして使うことができる

(左)VGA以上のサイズはHDDに保存されるため、再生時もまずHDDに切り替えてから表示する。カメラキーは左上のソフトキーに割り当てられている(右)撮影用のメニューはシンプル。マクロやナイトモードは2画面目にある

 話をカメラ機能に戻そう。画素数は200万から300万に増えていたが、基本的なカメラ機能は前モデルと大きな差はなく、シンプルなモノだ。前回の原稿で書いたように、マクロ時は絞り込むことで被写界深度を上げて撮影最短距離を稼ぐ仕組み。説明書にはマクロモードに切り替えると約10センチまでピントが合うように書かれているが、試した限り10センチは無理かと思う。ちょっと近距離まで合うようになるという感じだ。

 マクロモードにすると非常に暗くなるが、昼間の屋外撮影ならマクロモードにすることでピントの合う範囲が広くなるので、数十センチくらいの微妙な距離のものを撮るときはマクロモードを多用してもいい。逆にお店で料理を撮るとか、室内で利用する場合はマクロモードはかなりきつい。このくらい暗くなるからだ。


左が通常+ライト。右がマクロ+ライト

 撮影機能は非常にシンプルだが、色調補正で鮮やかさを変えたりセピアやモノクロなどの効果をかけたりすることはできる。

左から順番に、標準、鮮やか、あっさり

 シーンモードはないが、独立したナイトモードが用意されているので暗いときは便利。気になったのはシャッター音だ。というのも、シャッター音が結構大きいのだ。スピーカーの位置の問題もあるだろうが、もうちょっと抑えてくれてもいいのにという感じ。画質については前回触れた通りで、ときおり破綻することはあるけれども、基本的にはそう悪くない。マクロ機能がもっとちゃんとしてくれたら、というくらいだ。

 撮影した画像を保存するのにはちょっと時間がかかる。最高画像サイズの最高画質で撮ると、保存に7秒くらい。HDDに保存するためかと思う。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る