富士写、静止画から携帯用Flashを生成する新サービス
富士写真フイルムは、静止画を用意するだけで携帯電話用のFlashコンテンツを生成する「Keitai Picture FLASH生成サービス」を開始する。
富士写真フイルムは4月11日、携帯向けの画像変換サービス「Keitai Picture」に、Flashコンテンツを生成する新サービス「Keitai Picture FLASH生成サービス」を追加すると発表した。サービス開始は4月21日からの予定。
新サービスでは、コンテンツプロバイダが静止画を用意するだけで、現在普及が進んでいるFlash対応携帯電話上で、動きのあるインタラクティブなコンテンツ再生を可能にする。すでにKeitai Pictureでも利用されている「モバイル縮小技術」と、Flashコンテンツのサイズを100Kバイト以下に抑えるために画像の圧縮率などを最適化する「精密Bit Rate Cotrol技術」を利用している。
最大4点の画像を切り替えて表示でき、携帯向け通信販売サイトなどでの採用を目指す。「画質の高さはもちろん重要だが、これからは高い表現力も求められる。そのニーズに応えていきたい」(富士写真フイルム)
4つのテンプレートを用意
サービス開始時には、4種類のテンプレートを用意する。コンテンツプロバイダは利用したいテンプレートに合わせた大きさの、JPEG/GIF/PNG/BMP形式の静止画(ファイルサイズは400Kバイト以下を推奨)を用意するだけでよく、Flashテンプレートとの合成や配信は富士写真フイルム側のサーバで行う。なおテンプレートは今後も定期的に追加していく予定で、表現力を向上させていくという。
上から順に「拡大・縮小」「3枚画像表示切り替え」「縦長4枚画像表示切り替え」「横長4枚画像表示切り替え」の各テンプレート。コンテンツプロバイダが用意した静止画をテンプレートと組み合わせ、画像の拡大・縮小や切り替えを可能にする
テンプレートの名称 | 機能 |
---|---|
拡大・縮小 | 画像の拡大、縮小、スクロールに対応 |
3枚画像表示切り替え | 3つのサムネイルから画像を選んで大きく表示 |
縦長4枚画像表示切り替え | 縦につなげた4つの画像を順次切り替えて表示(拡大・縮小対応) |
横長4枚画像表示切り替え | 横につなげた4つの画像を順次切り替えて表示(拡大・縮小対応) |
対応機種はFlash Lite 1.1以上に対応したモデルとしているが、Flash Lite 1.0対応の一部の機種でも再生できるものがあるという。対応機種一覧は同社のWebサイトで確認可能だ。発表時点ではドコモ端末が35機種、KDDIの端末が26機種、ボーダフォンの端末が6機種挙げられている。
サービスはKeitai Pictureと同様ASPで提供する。価格は月間5万アクセスまでなら初期費用12万5000円、月額利用料6万円となる。アクセス数は月末に集計して課金する仕組み。また、Flashテンプレートは1テンプレートあたり10万円で購入する必要がある。
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