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薄型3G端末「804SS」、130万画素カメラの実力は?荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(4/4 ページ)

ボーダフォンの薄型3G端末「804SS」は、厚さ14.9ミリのスリムなボディに130万画素CMOSカメラを搭載している。国内初となる韓国サムスン製端末のカメラ機能を検証した。

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再生時の編集機能が面白い

 では最後に804SSのユニークな編集機能を見てみよう。再生モードで「画像編集」を選ぶと、「エフェクト」「部分エフェクト」「画像調整」の3つが行える。

 エフェクトは11種類用意されている。モノクロ、セピア、ネガ、モノクロネガという、比較的よくある4種類のエフェクトに加えて、次の7種類がある。

Photo
804SSで通常撮影した元画像
PhotoPhoto 左からハイコントラストになる「ミルキー」、全体に明るくなる「ブライト」
PhotoPhoto 左はノイズを消して滑らかにするが、その分ディテールもつぶれてしまう「ノイズ除去」。右はクレヨン画風にする「クレヨン」
PhotoPhoto 「油絵」を選ぶと左のように油絵風(?)の画像になる。右は「ぼかし」を適用した作例。ぼかしというよりブレっぽい

Photo
「シャープ」はエッジ強調をかけてカリッとした絵に仕上がる

 という感じだ。ちなみに、ろうそくで撮った写真にノイズ除去をかけると下のようになる。

Photo
ろうそくで撮った写真にノイズ除去をかけたもの

 もともとの偽色ノイズは消えないが、全体が滑らかにはなった。

 もう1つ面白いのは画像調整。「明るさ」「コントラスト」「色」をそれぞれ調整できる。色に至ってはRGBそれぞれのバランスを変えられるので、オートホワイトバランスが気に入らない写真に対してちょっと手を加えることも可能だ。

 一例として、桜と青空の写真をいじってみた。

PhotoPhoto 左が元の写真。青空が全然青くない。そこで青を強くして、赤をちょっと落としてみたのが右の写真だ

 こんな感じである。

 元画像が悪いと調整にも限度があるけれども、撮り直すよりは再生時にこうしていじれた方が便利そうだ。

 そんなわけで、以前Nokiaの端末を試したときもそうだったけれど、今回の804SSも日本製端末とは微妙にカメラ部のテイストが違っていて面白い。ただ、壁紙サイズの画像が撮影できないなど、ケータイの機能に合わせた画像モードを持つ日本製端末に慣れていると、不便に感じることもあるかと思う。

 カメラの性能はあまりよくないけれど、一番のウリは薄さでもあるし、この海外製端末ならではのテイストが気にならなければ楽しめるだろう。

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