Bluetoothはどこまで使えるか──「W44T」:夏モデルの“ここ”が知りたい「W44T」編(1)
auの夏モデルでは唯一Bleutoothでの音楽再生に対応する「W44T」。音楽再生に利用できるのは付属のBluetoothレシーバーのみとアナウンスされており、Bluetoothの互換性が気になる人は多いようだ。
質問:市販のBluetoothヘッドフォンは本当に使えないのか
モバイルキャストのBluetoothヘッドフォン「MPX2000」を「W44T」ペアリングしてみたところ、ペアリング自体は問題なく行われ、auミュージックプレイヤーからも再生先として選択できた。しかし着うたフルを再生しようとすると「再生できません」と画面に表示され、MPX2000での再生は行えなかった。
ちなみにW44Tでは、「W41T」のように独自フォーマットで送信している訳ではない。「着うたフル」など著作権保護されたコンテンツは「SCMS-T」で暗号化してBluetoothで伝送している。従って「SCMS-T」に非対応のMPX2000では再生できなかったわけだ。しかしペアリングは行えているし、再生開始時に初めて伝送を拒否しているので、「SCMS-T」に対応した市販のBluetoothヘッドフォンが登場すれば問題なく利用できる可能性は高そうだ。
質問:Bluetoothヘッドセットなどは使えるのか
ハンズフリー通話用のBluetoothヘッドセットは問題なく利用できる。動作をチェックできたのはMPX2000での「HFP」接続のみだが、問題なくハンズフリー通話が行えた。また付属のBluetoothレシーバーと同時接続しておくと、着信と同時にMPX2000から呼び出し音が聞こえ音楽再生は一時停止、MPX2000での通話が完了すると再度付属のBluetoothレシーバーでの音楽再生が再開された。
あくまで予測だが、「SCMS-T」に対応するBluetoothヘッドフォンとヘッドセットの両機能を備える製品が登場すれば、音楽再生とハンズフリー通話を1つのBluetoothデバイスで兼ねることも不可能ではなさそうだ。
質問:PCなどとの接続はできる?
W44Tは音楽再生用の「A2DP」、ハンズフリー通話用の「HFP」に加え、W44Tをモデム代わりに利用してインターネット接続が行える「DUN」(Dial-Up Networking Profile)、画像転送に用いる「BIP」(Basic Imaging Profile)、名刺交換などに利用される「OPP」(Object Push Profile)がサポートされており「ThinkPad T43P」の内蔵Bleutoothではこれらのプロファイルを問題なく認識できた。従来のBluetooth搭載東芝端末とほぼ同様に、PCと接続してインターネット接続やデータ交換が行えるようだ。
W44Tがサポートするプロファイルは自機情報で確認できる。画面には表示されていないが、「A2DP」とセットで利用されるリモートコントロール用の「AVRCP」、ベーシックプロファイルである「SPP」や「GAVDP」などももちろんサポートしている
※今回の検証は、発表会で展示されたデモ機で行っており、製品版では仕様が変わる可能性もあることをご了承いただきたい。
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