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ウィルコム、次世代PHS向け無線局予備免許を取得
ウィルコムが、2.5GHz帯を利用する次世代PHSシステムの実証実験用として、総務省から無線局の予備免許状を取得した。
ウィルコムは5月29日、次世代PHSシステムの実証実験を行うための、2.5GHz帯の無線局予備免許を受け取ったと発表した。同社は4月13日に実験用の無線局免許を申請していた(4月13日の記事参照)。
今回の予備免許取得を受け、ウィルコムは2.3GHz帯の5MHz幅で行った実験(2月21日の記事参照)に引き続き、次世代PHSシステムの開発・導入へ向けた第2期の実証実験を開始する。総務省による実験用システムの落成検査を経た後、8月ごろをめどに実験局の本免許を取得し、2.5GHz帯でのOFDMシステムの伝送実験や、複数のアンテナを用いて受信パワーを一定に制御するアダプティブアレイアンテナの性能評価、MIMOの性能評価などを行う計画だ。
実験用のアンテナと基地局などの施設は、虎ノ門地域のビルに1カ所と郊外に1カ所設置する予定。帯域は「5MHz以上で申請した」(広報宣伝部)というが、詳細は明らかにしていない。将来的には通信速度20Mbps以上の実現を目指している。
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