新しいW-ZERO3は並ばなくても買える?
メモリを256Mバイトに増強し、ユーザーメモリがおよそ3倍に増えたW-ZERO3の新モデル「WS004SH」は、初代W-ZERO3のような極端な品薄にはならないという。
6月6日に開催されたウィルコムの「W-ZERO3」新モデル発表会で、同社社長の八剱洋一郎氏は「W-ZERO3の発売当初、品不足によりユーザーのみなさまにご迷惑をおかけしたことをお詫びしたい。発売日の6月22日には潤沢に商品を供給する」と話した。
6月22日には十分な在庫を確保
八剱氏は発表会の冒頭で、5月27日にウィルコムの累計契約数が400万を突破したことを報告し(5月27日の記事参照)、「5月の純増数も好調に推移している」と順調さをアピール。6月7日に発表が予定されている電気通信事業者協会(TCA)のPHS契約者数も、5万程度の純増になりそうだという。
このウィルコムの躍進を牽引している要素の1つがW-ZERO3なのは明らかだろう。W-ZERO3は、2005年12月14日の発売以来約1カ月で5万台を販売。3月8日には新色のシャンパンシルバーを追加し(2月28日の記事参照)、わずか半年足らずで15万台を販売している。
しかしW-ZERO3の発売直前には、予約受け付けで行列ができたり(2005年12月9日の記事参照)ウィルコムストアがパンクしたり(2005年12月12日の記事参照)したほか、かなり長い間品薄の状態が続いた。ウィルコムもここまで人気になるとは予想していなかったのだろう。
そのときの状況が、八剱氏の冒頭の発言につながったわけだ。W-ZERO3の新バージョン「WS0004SH」は、6月22日に全国で一斉に発売するが、十分な在庫を確保するため、並ばないと買えなかったり、予約してもいつまでも入手できなかったりすることはないという。
番号ポータビリティへの参加にも意欲
同氏はまた、「新聞社の調査などで、番号ポータビリティが始まったらキャリアをウィルコムに変えたいと考えているユーザーが何パーセントかいる」という話を紹介した。PHSは番号ポータビリティーの対象にはなっていないにもかかわらず、ウィルコムを利用したいと考えているユーザーが一定数いるという。
「現状では、(情報が少ないために)お客様が番号ポータビリティーの対象範囲を正確に認識できていないのではないか」と八剱氏。「(番号ポータビリティーへの)参加の意思表示ができるならぜひしたいと考えている」と参加に意欲を見せた。ただ、意思表示はするものの、具体的に何かが変わるのはもう少し先になるだろうとの見通しを示した。
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品薄で混乱が続いた「W-ZERO3」だが、徐々に入荷が安定してきたようだ。
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