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夏野氏が敵に回している(?)ものとはモバイル編集部、ただいま取材中

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 先日、「モバイル マーケティング カンファレンス 2006」で久しぶりにNTTドコモ執行役員、夏野剛氏のトークを聞いてきた。パネルディスカッションということで、夏野氏の発言時間は限られたが、そんな中でもオモシロコメントを飛ばすのが夏野氏らしいところ。今回は、記事には書かなかった夏野氏の“雑談”風コメントを紹介しよう。

 現在同氏が最も力を入れているであろうサービスは、やはりFeliCaを利用したクレジットサービス「iD/DCMX」(5月9日の記事参照)。一部報道によると、このサービスがクレジット業界にとって「黒船襲来」、つまり脅威としてとらえられている――と夏野氏は紹介する。

 「いまクレジット業界では(私が)最もいじめたい奴No.1ということで……もし私が不審な死をとげたとしたら、(犯人は)クレジットカード業界か、携帯業界か、あるいはNTTグループか……あ、いや、そんなことはない(笑)」

 クレジット業界に“にらまれている”という報道をジョークにして笑い飛ばしているだけに、実際にクレジット業界との関係が悪化しているかどうかは図りかねるところ。個人的には、「下手人候補」にNTTグループが挙がるという発想が面白かった。同じパネスディスカッションで夏野氏が、もう1度NTTに言及する場面があった。

 日本はいまやインターネット大国になったが、それを推進するための「一翼は我々モバイル事業者が担った。もう一翼は、多分孫さん(ソフトバンクの孫正義社長)がブロードバンドを普及させることで担った」。NTTグループがライバル視する孫氏を持ち上げた上で、「……なんていうと親会社に怒られますが」。

 もし本当にクレジット業界を敵に回し、NTTを怒らせたとしても、意に介せずわが道を進みそうな夏野さんだった。

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