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902iSは高すぎる!?──前モデルが売れる現象顕著なドコモ携帯販売ランキング(6月26日〜7月2日)

先週のウォークマンケータイ W42Sに続き、W44T、G'zOne W42CAなどの登場によりKDDIの新機種も活気が出てきた。対して902iSシリーズ全機種の投入を終え、一段落した印象のドコモは、“旧モデルが売れる”という現象が起きている。

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 先週は初登場トップを獲得した「ウォークマンケータイ W42S」のほか、音楽再生機能の搭載を特徴とする端末へかなりの人気が集まった。今回は各キャリアの夏モデル登場ラッシュの終盤。ランキングはどのように変動しただろうか。

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「SH」以外の902iS、どうも冴えない?

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 ドコモは、相変わらず「SH902iS」が強い。連続首位記録はこれで5週めで、着々と販売数を伸ばしている。

 しかし、ほかの902iSシリーズはどうも冴えない。「D902iS」は前回6位から7位、「P902iS」は前回と変わらず9位と、かろうじてランク圏内に留まるが、前モデルのD902i、P902iより順位は下。「N902iS」は前モデルより売れていないばかりか、今週はランク圏外に落ちてしまった。「F902iS」に至っては登場以来、一度もトップ10圏内に入っていない。そういえば「SO902iWP+」も6月30日に発売されたが、ランクインは果たせなかった。

 このことは、端末価格が高いとユーザーが判断していることが理由ではないかという見方もできる。

 そもそもドコモのハイエンド新機種は、ほかのキャリアのそれと比べると高価となる傾向だが、今回の新機種の新規価格もD902iSが3万円後半、F902iSが3万円半ば、N902iSが3万円後半、P902iSが3万円半ば、SH902iSが3万円半ば、SO902iWP+が4万円前後となかなか高価だ。継続使用期間が10カ月以上となる既存ドコモユーザー向けの機種変更価格も新規価格と大きく差はない。

 対して、2006年7月現在もドコモショップや量販店にかなりの在庫がある902iシリーズなどの旧モデルが、902iSシリーズより安価に併売され、KDDIやボーダフォンの新機種も概ね2万円前後で販売されている現状を、ユーザーはどのように感じたのだろうか。

 今回の夏モデル新機種投入時期は夏ボーナス時期と合致するため、購入を促すタイミングとしては決して悪くはないはず。しかし価格や機能を見比べたユーザーは旧モデルを選んでいるのが現実だ。

ウォークマンケータイ、つかの間の首位

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 前回初登場でトップを獲得した「ウォークマンケータイ W42S」は、つかの間の玉座だったようだ。

 ウォークマンケータイ W42Sをトップから蹴落とし、再び返り咲いたのは「W41CA」。au2006年春モデルで最も人気を集めた機種だ。先週は一時的にトップを奪われたものの、それでも2位を維持していた。W42Sも勢いは初登場週より落ちたとはいえ2位に入り、今回も販売数を伸ばしている。

 続いて3位にワンセグ+アナログテレビチューナー搭載の「W33SA II」、7位に今回初登場となるBluetoothワイヤレスミュージック機能搭載「W44T」、9位10位にauの夏モデルで最も早期に登場した「W42K」A5521K」がランクインし、auの夏モデルはおおむね順調にトップ10圏内に入っている。

 予想外だったのは、6月29日に九州・沖縄地区で、30日に関東・関西地区含めたすべての地区で発売された「G'zOne W42CA」がランクインしていないこと。今回は集計期間が3日分ほどしかなかったためと予想されるが、2005年のG'zOne TYPE-R登場時に「WIN版のG'zOneならすぐ買うのに」と述べていたユーザーが、今回それほど騒いでいないという話も聞く。ともあれ次回のランキングでどのような結果になるか注目したい。


AQUOSケータイ、首位返り咲き

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 ボーダフォンも、旧王者「AQUOSケータイ 905SH」が2週ぶりにトップへ返り咲いた。

 前回、前々回でトップだった「705SH SLIMIA」は勢いがやや鈍り、2位に落ち着いた。ボーダフォン端末にいわゆる“薄型”のものが少ない中での投入だったため、スリムなボディの端末を望む買い換え層に人気が出た格好だ。

 1日より倖田來未さんを起用する広告展開を開始したミュージックコンソール付きの音楽携帯「705T」。効果が早くも出たのか、先週10位から、7位にランクアップした。

 ボーダフォンの夏モデルは、ノキア製「804NK」、東芝製「V304T」、「V201SH」の登場を控えている。


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