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Qualcomm副社長の松本徹三氏、ボーダフォンの副社長に内定
ボーダフォンの執行役副社長に米Qualcommの上級副社長松本徹三氏が内定した。技術統括兼最高戦略責任者(CSO)を務める。
ボーダフォンは、新執行役副社長 技術統轄兼最高戦略責任者(CSO)に米Qualcommの上級副社長 松本徹三氏が内定したと発表した。8月24日に開催する取締役会の決議により決定する予定。
Qualcommは、W-CDMAとCDMA 2000に関連するさまざまな技術を保有する携帯電話のソリューションベンダー。携帯電話の開発に関わる技術を研究/開発し、それらを活かしたチップを提供するというビジネスモデルを核にシェアを拡大しており(6月1日の記事参照)、松本氏は、クアルコムジャパンの会長職を経て現在、米Qualcommの上級副社長を務める。ボーダフォンは、松本氏のこれまでのQualcommにおけるキャリアを評価し、副社長に内定したとしている。松本氏は8月31日付で米Qualcommを退職する予定。
なおQualcommは、携帯向け放送システム「MediaFLO」(3月2日の記事参照)を推進することでも知られ、ソフトバンクもMediaFLOを利用した新サービスの企画および技術検討を行う「モバイルメディア企画」を発足させている。
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