903iで変わるもの――FeliCa、GPS、メール機能 (3/3 ページ)
メールの仕様が大幅に拡張された903iシリーズ。ハードウェア的にも強化され、新バージョンのFeliCaを搭載してメモリ容量が増した他、GPSが標準搭載、歩行者・自動車ナビが利用できるようになっている。
GPS機能を標準搭載
これまでも三洋電機製端末など一部のドコモ端末ではサポートされていたGPS機能が、903iシリーズでは標準搭載される。利用できるのは、903iシリーズ6機種。現在位置確認機能が搭載されることにより、自分がいる位置を確認したり、位置情報を追加した情報を他の人へ送ったりできるようになる。また2007年4月からは、GPSを利用して、緊急通報者の位置情報を警察・消防などの緊急通報受理機関へ通知できるようになる。
このほか、プリインストールされたナビサービスが利用できる。D903i、P903i、SH903i、SO903iの4機種はナビタイムジャパンが提供するナビサービスを、F903i、N903iはゼンリンデータコムが提供するサービスをプリインストールしており、90日間は無料で利用できる。
いずれもiアプリなので、プリインストールされているのとは異なるナビサービスをダウンロードして利用することはできるが、ダウンロードして利用する場合はいずれもQVGAの解像度/縦方向の画面で利用することになる。N903iでVGAのメインディスプレイを全画面表示して利用したり、F903iで画面を左右90度ずつ回転させて利用したりできるのは、いずれもプリインストールされているゼンリンデータコムのナビサービスだけだ。
なお、今回ナビサービスが利用できる6機種はいずれも、電子コンパスを搭載していない。
GPS機能を利用したサービスとして、ドコモから新たに「ケータイお探しサービス」が提供される。これは携帯電話などを紛失したときに、「My DoCoMo」からログインすると自分の携帯電話の位置を検索できるようになるというサービス。事前の登録は不要で、1回315円(検索が成功した場合のみカウント)で利用できる。2007年6月までのキャンペーン期間中は無料で利用できる。
自分で自分の携帯を探すケータイお探しサービスに対し、他のユーザーの携帯を探すサービスが、キッズケータイ「SA800i」などを対象にサービス提供中の「イマドコサーチ」(2005年11月24日の記事参照)だ。903iシリーズ6機種は、イマドコサーチの対象機種として登録できる。
なお新たに、iモードに住所情報を規定するタグが追加された。iモードコンテンツやトルカで住所が書かれた場所をクリックすると、ナビサービスアプリを起動して、位置を地図で確認できるようになる。
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