基板、ひび、ヒップフラスク──auのコンセプトモデル3種がお目見え
東京・原宿のKDDIデザイニングスタジオに、au端末のコンセプトモデル3機種がお目見えした。坂井直樹氏のプロデュースのもと、3人のデザイナーがそれぞれ「cypres」「Kaos」「vols」をデザインした。
KDDIが東京・原宿のKDDIデザイニングスタジオで開催中の「Trilogy展」で、新たなau端末のコンセプトモデル3機種を披露した(10月16日の記事参照)。
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Trilogy展は、「MACHINA」や「HEXAGON」などを手がけたコンセプター、坂井直樹氏のプロデュースのもと、3人のクリエーターがデザインした携帯電話を展示するイベント。MACHINA/HEXAGONのデザインにもかかわった田村奈穂氏が「cypres」(シプレ)を、カシオやNECなどのプロジェクトに参加しているブラッドリー・フレイザー氏が「Kaos」(カオス)を、プロダクト/インテリアデザインの世界で活躍するロス・ミクブライド氏が「vols」(ボルズ)をデザインした。
今回のコンセプトモデルは、携帯デザインを生業としていないクリエーターが生み出した端末であることがポイントだという。これまでの携帯電話にない新たな可能性を見いだすのが狙いで「携帯を知りすぎているプロだとなかなかできない、新しい表現」を目指す。
展示会場には来場者の意見や感想、要望を集めるアンケートボックスが用意され、寄せられた声を参考にしながら製品化を検討するという。
それぞれに個性的な3モデル
田村奈穂氏が手がけたcypresは、素材そのものが持つ美しさを表現した端末で、むき出しの基板をデザインに取り入れた。端末にはBluetoothで接続する小さなデバイスが付属し、本体をバッグの中にしまったままでも時間や新着メールを確認できるという。
Kaosは、家具やインテリアなどの分野でトレンドとなっているカオス的な表現を携帯デザインに取り入れたもので、不規則なひびが端末に個性を与えている。端末の背面には、銀色のデバイスが取り付けられており、外すと音楽プレーヤーになるという利用シーンを想定している。
volsはヒッププラスクをイメージした携帯電話。端末を上に引き出すと、表にディスプレイ、裏にカメラがカメラが現れる仕組みだ。新着情報やバッテリーゲージなどのステータスは、端末上部に備えられたディスプレイで確認するという。
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マグネシウム合金ボディにタイルキーを配置。厚さ11ミリ、重さ87グラムというスタイリッシュなストレート端末は、デザイン性がウリだ。カメラ付きでアプリおよびGPS対応など機能も削られていない。
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