AAC、WMA、WAVファイルのインポートに対応──「au Music Port ver.3.0」はここが違う
KDDIの総合音楽サービス「LISMO」のPC向けライブラリーソフト「au Music Port」が、新サービスの始まる12月初旬よりver.3.0にバージョンアップする。変わったのはどこだろうか?
KDDIの新商品・新サービス発表会が行われ、総合音楽サービス「LISMO」で、au携帯向けにビデオクリップのダウンロード提供を開始することが明らかになった(11月16日の記事参照)。これに伴い、12月初旬よりPC向けライブラリーソフト「au Music Port」をver.3.0にバージョンアップする。どこが新しくなったのかをお伝えしよう。
メイン画面の上部には「LISMO Music Store」「MUSIC LIBRARY」「PHOTO & MOVIE」「PERSONAL DATA」「E-MAIL READER」タブがあり、切り替えながら各操作を行う。この点はこれまでのau Music Portと変わらない。機能拡張が行われたのはMUSIC LIBRARYとなる。
まず目に付くのは、視認性が向上したこと。具体的には、画面の左側に「再生」「転送」「プレイリスト編集」「インポート」に分かれた、目的別機能エリアを設けている。また転送画面では、PC内の楽曲リストと携帯内の楽曲リストを、上下に2分割して表示できるようになった。これまではそれぞれのリストが別に存在しており、毎回切り替える必要があったため、操作性があまり良くなかったが、それが改善された。
楽曲の入手方法は、LISMO Music Storeなどからのダウンロードや、CDからのリッピングに加え、AAC(.m4a)、WMA、WAVファイルがインポートできるようになった。MP3には対応していないものの、利便性は確実に向上している。なお、au Music Portに各ファイルをインポートすると、自動的にHE-AACファイルへの変換を行う。ちなみにAAC(.m4a)ファイルの場合は、アートワーク(ジャケット画像)も表示できる。
インポート時のビットレートは、32/40/48/64/96/128kbpsから選べる。インポートのたびにビットレートを設定するのではなく、「ツール」→「システム設定」→「インポート」→「エンコード設定」にて、事前に変更しておく必要がある。初期設定は48kbpsで、128kbpsのHE-AACに対応していない機種に転送しようとすると、自動的に48kbpsに変換される。
また、システム設定には「ケータイ転送先」が用意された。携帯へ転送したコンテンツを保存するメモリデバイスの優先順位を指定できるというもので、初期設定の保存先はW44Sならメモリースティック、ほかの機種でも外部メモリとなる。端末本体に保存したい場合は、データフォルダの優先順位を入れ替えればいい。
au Music Portと新サービス「LISMO! VIDEO CLIP」との連携にも触れておこう。携帯でダウンロードしたビデオクリップをau Music Portに転送することで、PCにバックアップできる。もちろんPC上で再生することも可能だ。PCでビデオクリップを見る場合は、対象となるファイルを選択してダブルクリックすると、画面左上(楽曲再生ではジャケット写真が表示される場所)に映像が再生される。
少し大きな画面で見たければ、再生中の映像をダブルクリックすることで、別ウィンドウを開くことも可能だ。PCにフル画面表示することもできるが、さすがに映像は荒くなる。元は携帯向けのコンテンツであるため、それがPCでも楽しめるぐらいに考えたほうがよさそうだ。
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