次からは手を振るようにします:Mobile Weekly Top10
先週行われた陸上自衛隊とNTT東日本、NTTドコモの共同訓練。NTTグループの機材だけでなく、報道陣も自衛隊の装備で運搬されたのだった。
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今回のランキングで読者の興味を引いたのは、2月19日に発表されたイー・モバイルのHSDPAサービスと、PDA型の「EM・ONE」など対応端末についての記事だった。音声通話サービスはまだだが、モバイルブロードバンド環境を月額5980円で提供するなど、今後が非常に楽しみなキャリアといえる。
常に新しい端末やサービスが登場する移動体通信。有線と比べて災害時に強いといわれているが、当然ながら万全というわけではない。端末が無事であっても、中継局や基地局が損壊してしまったり、電力そのものが絶たれてしまうと使うことができない
先日行われた陸上自衛隊とNTTグループの共同訓練は、都市直下地震により“陸の孤島”となってしまった避難所に、空路で通信設備や発電機を搬送するというものだった。通信設備を設置するだけでなく、電源が途絶えた基地局や端末も救おうというわけだ。
その訓練では、取材陣の集合場所が朝霞駐屯地に隣接する「陸上自衛隊広報センター」だった。90式戦車やAH-1S対戦車ヘリコプターなどの現役装備が多数展示されいて、事前手続きや入館料ナシに入れるという、そのスジの方や家族連れに人気のスポットだ。当日も、某検索情報番組のカエルキャラがロケに訪れていた。
訓練はセンターから車で5〜10分の場所にある朝霞訓練場で行われるため、ここからは陸自側が用意した送迎車両での移動となった。ホールで待つ報道陣に、「車、用意してますので、こちらへどうぞ〜」とお声がかかる。
ということで、見学者用の黄色いヘルメットをかぶり、よっこらせと「3 1/2tトラック」(73式トラック新型)の荷台に乗り込む。座席は木製のベンチシートで座りきれない人は荷台中央に座るか、幌の骨組みをつかむしかない。広報担当の自衛官から「揺れますから、立ってる人は座ってる人にしがみついてくださいね」とアドバイスがあったが、さすがにしがみつく人はいなかった。
トラックでの移動時には、よく小学生などから手を振られることもあるそうで、もちろん隊員の皆さんは手を振り返すそうだ。次からは自分も手を振るようにします。訓練取材後の復路も、もちろんトラックの荷台で移動で、後から乗ったためシートに座ることができず、立つことになった。舗装された道路とはいえ、なかなかの乗り心地……。
なんでも、「マイクロバスも考えたんですけど、トラックのほうがウチ(陸自)らしいので」(自衛官)という理由でトラックになったそうだ。これだけでなく、カンメシ(缶飯)の体験喫食が行われるなど、“自衛隊らしい”訓練取材となった。
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