圧倒的な“高機能”が心地いい──ハイエンド機「911T」の実力に迫る(前編):東芝「911T」レビュー(1/4 ページ)
3インチのワイドVGA液晶+ワンセグ+Bluetooth+HSDPA+1Gバイト内蔵メモリ+PCサイト/ドキュメントビューア+S!FeliCa……多彩な機能を厚さ17.9ミリのスリム&スライドボディに詰め込んだ注目のハイエンド端末が東芝製の「911T」だ。早速その実力を検証していこう。
ソフトバンクモバイルの2007年春モデルで唯一、9xx番台の型番で登場する東芝製のハイエンド端末が「911T」。ソフトバンクモバイル端末として初となる3インチのワイドVGAディスプレイとワンセグ機能を筆頭に、「ほぼ全部入り」といえる多彩な機能を、厚さ17.9ミリのスライドボディに詰め込んだ注目の端末だ。
搭載する機能のうち、代表的なものを挙げるだけでもワンセグ、320万画素のAFカメラ、GPS、S!FeliCa、PCサイトブラウザ、PCドキュメントビューア、Bluetooth、内蔵1Gバイトメモリ、そしてHSDPA対応などがある。まぎれもない超多機能携帯だ。国際ローミングには対応しないが、これはユーザーによってに要/不要がはっきりと分かれるものと考えられる。
特に注目したいのは、これだけの機能と2007年3月現在で最大となるワイドVGA(480×800ピクセル)表示対応の3インチディスプレイを搭載しながら、厚さ17.9ミリとなるスリムなスライドボディに収めてしまったことだ。同社向けワンセグ最薄機の座こそ近日発売予定のSamsung電子製の「805SC」(厚さ13.5ミリ)に譲ることになるが、単にワンセグケータイというくくりだけで見てもそのスリムさが際だっている。
スライド機構はバネによるアシスト付きで、開閉時に途中まで動かすと後は自動で“シャキッ”とスライドする仕組みになっている。
ディスプレイ側はダイヤルキー+[決定]キー以外に、4つのメニューキーと[クリア]キー、[発話]/[終話]キーが配置され、閉じたままでも文字入力以外のほとんどの操作がおおむね行えるようになっている。両側にあるメニューキーは誤操作を防ぐために波形形状のキーが採用され、利用頻度が高い[クリア]キーも中央・やや前方に傾いた位置に配置するなど、入力しやすい工夫が盛り込まれている。
一般的なスライド型端末において操作性への影響が懸念されることのあるダイヤルキー部のスペースも、縦方向をフレームレス型とするキーを採用したことでキーサイズを最大限確保し、折りたたみ型とほぼ遜色ないといえる操作性を実現する。
また、ディスプレイが常に露出するスライドボディならではの、かつ必須と考えるユーザーも多い機能になる、“キーロック機能”ももちろん備えている。閉じてキーロック/開いて解除/音声着信時に開いて始話、などをスライド操作と連動できる。もちろんこれら動作ごとのオン/オフ設定も可能だ。
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