ドコモ、2008年1月にPHSサービスを終了──FOMA端末を無償提供
NTTドコモは2008年1月7日に、同社のPHSサービスを終了する。定額で64kbpsのデータ通信を利用できる「@FreeD」に代わる料金プランを、10月以降に提供する予定だ。
NTTドコモは同社のPHSサービスを、2008年1月7日に終了すると発表した。同社はFOMAに経営資源を集中するため、PHS事業から撤退するとしており、2005年4月末で新規受付を終了していた。3月末時点の同社PHSの契約数は45万3100となっている。
PHSユーザーには、FOMAを中心としたドコモ携帯への変更を案内するダイレクトメールを送付。FOMAに契約を変更するユーザーには、端末を無料で提供する。ドコモショップでも引き続き変更の相談を受け付け、PHSサービスを継続して利用したいユーザーにはウィルコムへの案内についても準備を進めているとした。
なおドコモでは、PHSの1サービスとして提供中の定額データ通信サービス「@FreeD」も終了するのに伴い、代替となる料金プランを10月にも提供する予定。HIGH-SPEED端末(HSDPA対応端末)を利用した64kbpsパケット通信を、4200円の定額で提供するという。同プランの利用にあたっては、別途、mopera U(月額525円)など、同プランに対応するプロバイダに加入する必要があり、定額対応以外のアクセスポイントに接続した場合は、1パケットあたり0.021円の料金が発生する。
なおこの料金プランのみでは、音声通話やテレビ電話・64Kデータ通信(回線交換)などのデジタル通信とiモードは利用できない。
NTTドコモのPHS事業は、1998年12月にNTTパーソナル(当時)から引き継いでスタートしたが、約9年で事業に終止符を打つことになった。
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