携帯で読むのは、小説よりマンガが多数派──MMD研究所調べ
MMD研究所が「携帯電子書籍サイトに関する利用動向調査」の結果を発表した。電子書籍を「携帯電話でのみ利用したことがある」と答えたのは38.8%。携帯で利用した人の98.2%がパケット定額に加入している。
MMD研究所は6月21日、「携帯電子書籍サイトに関する利用動向調査」の結果を発表した。調査はstratationが運営する無料ホームページ作成サービス「00HPメイカー」、more communicationが運営する「Woman Style」など、合計15社、モバイル16サイトの協力を受け、2007年6月8日から同11日まで実施されたもので、有効回答数は5282人。
同調査によれば、電子書籍サイトの利用動向は、「利用したことがない」が52.8%で最多。次いで、「携帯電話でのみ利用したことがある」が38.8%だった。電子書籍サイトの利用経験者のみを対象にすると、「携帯電話でのみ利用したことがある」という回答者が8割を超えており、そのパケット定額制加入率は98.2%に達した。
携帯電子書籍サイトのみ利用したことがあると回答した人を対象に、電子書籍で「小説」 と「マンガ」のどちらを読むかを調査したところ、男性の51.2%、女性の43.6%が「マンガ」を読んでいると回答。また、携帯電話で「マンガ」を読んでいると答えた回答者は、20代後半で男性が58.1%、女性が53.1%と、男女ともに最多となった。
好きなジャンルについては、男性では「ギャグ・コメディー」が41.1%、女性では「恋愛」 が71.9%で1位。男女ともに人気のあるジャンルは「ミステリー」や「ファンタジー」 、「ギャグ・コメディー」で、3割以上の支持を得ている。
利用しているサイトをどのように見つけたかを調査したところ、「携帯電話で検索して見つけた」という回答が56.6%と最も多く、これに54.3%の「携帯電話でサイト上のリンク(広告)から」、42.3%の、「携帯電話で他社のメールマガジンのリンク(広告)から」が続いた。
携帯電子書籍サイトのみ利用経験のある回答者が、電子書籍サイトを利用する頻度は、「1カ月に1回」が48.7%で1位、「1週間に1回」が18.5%で2位となった。年代別では、どの年代でも「1カ月に1回」が4割以上と最多で、それに「1週間に1回」が続く結果となっている。また年代を追うにつれ、「1カ月に1回」という回答率が高くなっているという。
なお、携帯電子書籍の読者のうち、自分で「小説を書いてみたい」と考えている人は、男性で24.5%、女性で30.8%となった。
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