米Texas Instrumentsは7月9日、ウルトラ・ローパワーBluetooth(以下ULP Bluetooth)製品分野向けに、複数の製品とソリューションを開発すると発表した。
ULP Bluetoothは、これまで「Wibree」と呼ばれていた技術で、6月12日にBluetoothの標準化団体のBluetooth SIGが、Wibreeフォーラムとの統合を発表した(6月13日の記事参照)。腕時計やワイヤレスキーボード、玩具、スポーツ向けセンサーなどのボタン電池で動作する小型機器とモバイルデバイス間のワイヤレス接続機能を拡張する開放型テクノロジーとして注目を集めている(2006年12月の記事参照)。
米Texas Instrumentsは、同社が持つ2.4GHz帯の通信技術を利用して、ULP Bluetoothが規定する要求条件を満たしたワイヤレス接続機能を備える製品を開発。大口の需要がある市場向けに手頃な価格で供給する予定としている。
関連記事
- NokiaのWibree技術、Bluetooth標準の一部に
Wibreeは、大幅な省電力が見込める短距離無線技術。Bluetooth標準の一部とすることで、Wibree普及の推進を目指す。 - 時計や靴、玩具と携帯がつながるとき、Wibreeが生きてくる──Nokiaのテュリマー氏
Bluetoothとの使い分けなどの面で、いまひとつ具体的な用途が見えない近距離無線通信技術のWibree。Nokiaのテュリマー氏は、身の回りのものを携帯と連携させようとするときに、この技術が生きてくると話す。 - 日本の顧客をサポートすることで、OMAPはさらに進化する──日本TI 水上修平氏
世界規模でチップビジネスを展開するTIにとって、日本市場はどのように位置付けられているのか。また携帯電話は今後、どのように進化するのか──日本テキサス・インスツルメンツの水上修平氏に聞いた。 - 携帯電話が手のひらサイズのプロジェクターに──TIのDLPピコ・プロジェクタ
米Texas Instrumentsは3月26日、CTIA Wireless 2007で携帯電話に内蔵できるほど小さなDLPプロジェクターの試作機を公開した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.