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「日本発のサービスを世界に発信したい」――グーグルのモバイル戦略:ワイヤレスジャパン2007
グーグルの国内モバイル戦略責任者が、「日本発のサービスを作って世界に配信したい」と語った。
「日本発のサービスを作って世界に発信したい」――ワイヤレスジャパン2007(東京ビッグサイト、20日まで)で7月19日、グーグルでモバイルビジネスを手がけるジョン・ラーゲリン氏はこう意気込みを述べた。
ラーゲリン氏によると、同社が世界のモバイル戦略で重視しているのは、(1)パーソナライズド検索、(2)携帯電話に最適化したサービス、(3)さまざまな企業との協業――の3つ。「モバイルビジネスは、各国市場の特徴を見て戦略を立てている」という。
日本のネットユーザーのうち約4分の1が携帯電話だけでネットを利用している(関連記事参照)ことを挙げ、「携帯さえ持っていればネットにつながっているという感覚のユーザーが多いことを重視しており、そのようなユーザーにもグーグルのサービスを届けたい」と話す。
携帯検索には「検索語にユーザーの生活がすぐに反映される」といい、この特徴は広告ビジネスに生かすことができると見ている。「例えばドラマ『結婚できない男』で、テーマ曲の着メロが無料で配布されるというCMが流れた直後、多くのユーザーが着メロを検索した。検索語と連動性の高い広告を検索結果と一緒に表示すれば、ユーザーにとって有益な情報の1つになる」
ラーゲリン氏は「ユーザーのニーズを予測して、情報を表示したり、少ないクリック数で情報にたどり着けるようなサービスを提供したい」と新サービス構築への意欲を見せ、「モバイルの新しいサービスを作って、日本から世界に発信したい」と話した。
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