カメラもハイエンドに進化した“AQUOSケータイ 3rd model”、その写りはどう?──「912SH」:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)
今まではワンセグがメインで、カメラ機能はやや劣っていたソフトバンクモバイルのAQUOSケータイ。しかし“第3世代”として登場する「912SH」は、AF付きの320万画素CCDとワイドVGA対応の3インチディスプレイ、HSDPA、横向き用UIなどの特徴を備えて大きく進化した。というわけで“写り”はどうか、そして、カメラでどう“遊べる”かなどを早速チェックしていこう。
次は室内の作例。まずは白熱灯下で、手ブレ補正機能を試そう。
もちろん、どちらも手ブレしないようにしっかり持って撮ったものだが、ブレないのなら手ブレ補正なしの方がきれい。手ブレ補正を有効にした方はディテールもちょっと荒れている。
さらに撮影補助用ライトを使って1枚。手前がちょっと明るくなってるのが分かるだろうか。
次は蛍光灯下。
こちらはオートでもバランスの取れたいい写りだった。
最後はマクロ。
ピントもしっかり来ているし、ディテールも320万画素らしくちゃんと出た。
今までのソフトバンクモバイルのAQUOSケータイはワンセグがメインであり、その分、カメラのスペックが少し劣っていた(AFもなかった)。しかし今回の912SHは、AF付きの320万画素CCDとハイエンドクラスにスペックアップした。3インチのワイドVGAとなるディスプレイも高精細でいい。撮った写真もすごくきれいに表示できる。
そして何より“速い”のがいい。3MモードのSuperFine画質にしてもサクサク撮れる。この速さは素晴らしい。これだけ速いと3Mモードでどんどん撮る気になるものである。
カメラ機能の欠点は先ほどの作例で述べたが、露出オーバーになりやすい傾向があること(季節や時刻の影響もあるのかもしれないが、そのほかのシャープ製端末ではそれほど気にならなかったのでなおさら)と、横回転をもっとカメラ機能とマッチさせてほしいことか。個人的には、背面(ディスプレイの裏)に横回転と連動したカメラを付けてもらえると、もっと楽しく携帯カメラで遊べるようになると思うのだが。
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