携帯夏商戦はもう終盤、あとは夏休み需要だが──思うように伸びない機種も:携帯販売ランキング(7月16日〜7月22日)(2/2 ページ)
携帯各社が10機種以上も新機種を投入して挑む携帯夏商戦も、もう終盤。休暇中に携帯を購入する夏休み需要も多く見込まれるが、その新機種がそろって売れるわけではない傾向も見られ、キャリアによって売れるのは旧機種という状況は変わらない。そんな中で人気の端末は何か、“売れる”条件は何か。早速今回の販売ランキングをチェックしていこう。
売れ筋は夏モデル──中でもワンセグ新機種が上位を占める
auのランキングは、前回、初めてauでもトップに立ったシャープ製端末、ワンセグ+回転2軸ボディの「W52SH」が連続で首位を獲得した。
続いて、前回の3位から2位に上がったカシオ計算機製の防水ワンセグ「W52CA」、三洋電機製のソリッドデザインワンセグ「W52SA」、美的デザインの防水ワンセグ「W53SA」と、ワンセグ搭載の夏モデルが今回も1位から4位を独占した。
ワンセグ夏モデルといえば、6月第4週のランキングで首位を獲得しながらヒンジ部の不具合で一時、販売を見合わせていた東芝製の“リュクス”ワンセグ「W53T」が再ランクイン。前回の24位から大きく順位を上げて8位に入った。
auの夏モデル新機種も残りわずか。28日からスリムになった“ほぼ全部入り”端末「W54T」が登場する。再ランクインしたW53T、および現在6位の日立製作所製の長時間視聴ワンセグ「W52H」とともに、1位から7位までワンセグ夏モデルが占めることになるのだろうか。
ランキング変動はまだ少ない──今後の“高機能”端末投入でどう変わるか
今回のソフトバンクモバイル販売ランキングは、前回と変わらずシャープ製の「705SH」(2006年6月発売)が獲得。上位の顔ぶれも大きく変わらない。
2007年の夏モデルは、“AQUOSケータイ 3rd model”ことシャープ製のワンセグ端末「912SH」(2位)、フラットスライド機構を採用するパナソニック モバイル製の「810P」(9位)、HSDPA+VGAディスプレイのストロングメタルデザイン「815SH」(9位)の3機種がランクイン。外装デザインにラメ入りパネルを採用する815SHの兄弟機「814SH」は今回TOP10入りを果たせなかったが、815SHが前回11位だったことを勘案すると、ぎりぎりでランクインできない程度の順位には来ていると思われる。
今後の注目機種は、まず28日から“フルスライド”のハイエンド端末「FULLFACE 913SH」が登場する。ワンセグやAV機能、HSDPAなど、夏モデルの中で特に好調の912SHと列ぶ高機能の端末だけに、初登場で何位に付けてくるか注目したい。
そのほかにWindows Mobile搭載のスマートフォン、HTC製の「X02HT」(7月下旬発売予定/発売日詳細未発表)や東芝製の「X01T」(8月中旬発売予定/発売日詳細未発表)、約2億4000万通りものカスタマイズパターンがあるという“フルコーディネート”ケータイ「fanfun 815T」(7月中旬発売予定/発売日詳細未発表。カスタムパネル製造などの理由でやや遅れているようだ)なども控えている。
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