会場には“ペンギン”や“カツオ”も──GDP 2007
8月24日から26日にかけて東京ビッグサイトで開催された「グッドデザイン・プレゼンテーション2007」には、携帯端末だけでなくカシオ計算機の「Heart Craft」コンセプトに基づきデザインされたインタフェースも展示されていた。
8月24日から26日までの3日間、東京ビッグサイトで開催されていた「グッドデザイン・プレゼンテーション2007」は、年に一度、優れたデザインを選出するグッドデザイン賞の、二次審査の対象となった商品や建築、デザインを活用したプロジェクト事例などを一同に展示するイベントだ。
展示には携帯電話も数多く出展されていて、端末メーカー各社がNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル向けの最新機種でエントリーしているほか、LG電子やSamsung電子、モトローラなどをはじめとする海外勢の端末も二次審査に残っていた。そのほとんどは端末そのものを応募の対象として「商品デザイン部門」の携帯電話カテゴリーにノミネートされている。
しかし今回目を引いたのは、携帯電話がずらりと並ぶブースとはかなり離れた一角に、あのカシオのペンギンたちのコーナーがあったこと。
「コミュニケーションデザイン部門」に「携帯電話のGUIに於けるインタラクティブ思想とその表現」としてノミネートされていたのが、カシオの「アデリーペンギン」や「顔いろいろ」、「Bonite」といった、インタフェースデザインの展示。携帯電話と人との間に、親密で心地よい関係が築けるように、という同社の「Heart Craft」コンセプトに基づいて作られた、楽しいキャラクターたちの世界観全体を、グッドデザイン賞の対象としてエントリーしている。
展示ではアデリーペンギンや顔いろいろ、Boniteの画面を白いフレームに収めたものや、アデリーペンギンの絵本、顔いろいろのカードなど、GUIという画面の向こうの世界をうまく現実の世界に表現。中央のiMacでは「A5512CA」から「W52CA」に至る各モデルのGUIの特徴を映像で解説していた。また、展示スペースの通路側にはA5512CAとW52CAに加えて「W41CA」「W43CA」「W51CA」の実機を、すべて白いモデルでそろえて展示。スペース全体を白基調でまとめた演出に、女性を中心に小さな子どもまで多くの来場者が足を止めていた。
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