米Airvanaとノキアシーメンスネットワークスは9月17日(米時間)、世界の携帯キャリア向けにエンド・ツー・エンドのフェムトセルソリューションを提供する計画を発表した。
フェムトセルはブロードバンド回線を利用して、主に家庭での音声通話やビデオなどのサービスを提供する小型の携帯電話基地局。通信キャリアは既存のブロードバンド接続を活用し、屋内で高速モバイル通信を提供可能になる。
AirvanaのUMTS Home Base Stationフェムトセルは、ソフトウェアベースの機能性と市販のシリコンを活かすことで、開発期間の短縮と低コスト化を実現。すでに、Airvanaのフェムトセルとノキアシーメンスネットワークスのフェムト・ゲートウェイを利用した、3GPPコア・ネットワークとの接続による同時エンド・ツー・エンドの通話に成功している。
両社はマーケティングと販売の両面で協力するほか、それぞれの製品を独自に通信キャリアに供給する予定。ジョイント・ソリューションの運用試験は2007年中に終了し、2008年には供給を開始するとしている。
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