写真で見る「L705i」
機能を絞って使いやすさを重視した「L705i」は、背面デザインに「スピンパネル」を採用して高級感を演出。「らくらくホンを持つのは抵抗があるけど、シンプルなケータイが欲しい」というユーザーにオススメだ。
韓LG電子製のFOMA端末「L705i」は、705iシリーズの中でエントリーモデルに位置付けられる機種。40〜50代の男女をコアターゲットとし、使いやすさに配慮した機能が充実している。メインディスプレイ下に配置された4つのキーは「らくらくホン」を彷彿とさせるが、らくらくホンほど“簡単な”ケータイというコンセプトを前面に打ち出してはおらず、背面のスピンパネルデザインやシックなボディカラーなど、“大人”に似合う雰囲気を醸し出している。
説明員によると、L705iは韓国で発売されているLG電子製のモデルがベースで、ソフトウェアは日本向けにカスタマイズするという。基本的な仕様は「L704i」を踏襲するが、目立ったサービスはWORLD WING(3G+GSM)に対応するくらいで、ワンセグ、FOMAハイスピード、2in1、GPS、メガiアプリ、直感ゲーム、フルブラウザは非対応。ミュージックプレーヤーも搭載していないが、着うたフルの再生は可能だ。今回発表されたモデルでは唯一、外部メモリーにも対応しない。“ケータイは通話やメールのみで十分”という、シンプルさを求めるユーザー向けの端末と言える。
ディスプレイの下には4つの「ワンタッチキー」を搭載しており、[1]/[2]/[3]キーには電話帳に登録した電話番号やメールアドレスを、[My]キーにはアラームやスケジュールなどの機能を割り当てられる。[1]/[2]/[3]キーに割り当てられるのは電話番号かメールアドレスの1件のみで、電話番号とメールアドレスの両方を登録したり、複数の電話番号やメールアドレスを登録することはできない。
[1]キーに電話番号を登録した場合、[1]キー+発話キーで電話発信でき、[1]キー+メールキーでメール作成画面が起動する。また、[1]キーの長押でも発信が可能だ。[My]キーを短押すると登録した機能が呼び出せ、長押すると登録できる機能一覧が表示される。登録できる機能は8つほどあるという。
本体を開いた状態は“らくらくホン”テイストだが、背面には同心円状の模様が美しいスピンパネルを採用して、高級感を演出。「スピン塗装を樹脂の中に埋め込んでいる」(説明員)ため、表面の質感はツルツルしている。ちなみに、韓国モデルは表面に直接スピン塗装を施しているので、ザラザラした質感になっているという。
サブディスプレイは約1.3インチ(128×160ピクセル)の6万5536色TFT液晶で、スピンパネルを透過して時刻や着信情報などが表示される。時刻の表示方法は数パターンが用意されており、すべてデジタル時計になるという。
1.3インチ6万5536色TFT液晶というサブディスプレイは、最近の携帯電話では珍しくハイスペック。ただ、好みの画像を待受画面としてサブディスプレイに登録したり、カメラのモニターとして使うなど、メインディスプレイのような使い方はできないようだ。
使いやすい機能として、シンプルメニュー/拡大メニューに対応するほか、メール、iモードサイト、電話帳などの文字を最大30ドットの大きさで表示することもできる。また、L704iでも採用されていた海外で役立つ「世界時計」「単位変換ツール」なども搭載する。
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