携帯を“携帯しない時”も美しく――au×ブランドコラボ「mobile fashion」の狙い:+D Style News
ケータイを機能でなく、自分らしさを表現するアイテムとして見てほしい――。KDDIが“人の生活に寄り添うauケータイ”を目指す中で生まれたのが、ブランドとのコラボレーションプロジェクトの「mobile fashion」だ。「携帯電話のための家具」という、新たなコンセプトで製作されたアイテムなども登場するなど、その取り組みは進化し続けている。
KDDIは11月22日、有名ブランドやデザイナーとのコラボレーションを通してファッションとケータイを結びつけるプロジェクト「mobile fashion」の一環として、ファッション関係者を対象にした製品展示会を行った。
携帯電話のための家具
まずは同日発表された新アイテムから。デザインオフィス「nendo」とコラボレーションした「phone-stand」は、既存の充電コードを中に組み込むことでインテリア性のある充電スタンドとなる。「携帯電話のための家具」というコンセプトのもとに生み出された製品で、「“家に帰ればソファーにポイッ”ではなく、つねにそこに設置する“居場所”を作ってあげることで、携帯をインテリアの主役にしよう」(スタッフ)という想いから生まれた。
もう1つの新アイテムは、INFOBAR 2のカラーバリエーションであるSILVER/MIDORI/NISHIKIGOI/WARM GRAYと連動したNIKEの「DUNK」スペシャルカスタマイズ。原宿にあるNIKEiDスタジオ「1LOVE」でしかチョイスできない特別素材や色を使ったオリジナルカスタマイズモデルだ。INFOBAR 2の“2”にあやかって、222足を限定販売する。
会場にはイタリアのデザイン学校・ドムスアカデミーが手がけた「INFOBAR 2」向けアイテムのプロトタイプも展示されていた。“INFOBAR 2と一緒に1日を快適に過ごす”ためのプロダクトを、同校の講師陣がそれぞれデザイン。20点ほどの試作品から数点を実際に製品化するという。
“携帯に興味がない人”を動かす、ファッションの力
こうした取り組みの背景には、機能や性能などを重視するユーザーとはちがう、いわば“携帯に興味がない”人に対して、いかに製品の魅力をアピールするかという強い思いがある。「アイテムの販売はmobile fashionの携帯サイトで行っていますが、リサーチの結果では、普段デジタルコンテンツにアクセスしないようなユーザー層が多くアクセスし、買ってくれていることが分かりました」(担当者)。ブランドとのコラボレーションは、普段は携帯が露出しにくいファッション雑誌などでの紹介にもつながる。そこから、従来は情報が届きにくかったライトユーザー層に製品をアピールするのが狙いだ。
KDDIはmobile fashionへの取り組みを強化する考えで、アパレル関係者向けの情報サイト「mobile fashion Pressroom」を用意して、コラボレーションに参加するブランドを増やすなど、今後もより活発な取り組みを継続的に行っていく構え。端末メーカーとは違う、“ブランドならでは”の発想を取り入れながら、ユーザーが自分らしさを表現できるようなアイテムを発表していくという。
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