KDDIグループの純増数が10月から半減──11月契約数
電気通信事業者協会(TCA)が発表した2007年11月末時点の携帯電話・PHS契約数は、1億482万2800。ドコモとソフトバンクが前月より純増数を伸ばす一方で、KDDIの純増数は対前月比ではマイナスに転じ、10万を割った。
グループ名 | 2007年11月純増数 | 累計 |
---|---|---|
NTTドコモ | 4万8200 2in1:1万5300 |
5302万9000(53.0%) 2in1:18万3100 |
KDDI | 6万5400 au:10万7200 ツーカー:−4万1900 |
2941万6200 au:2901万7300(29.0%) ツーカー:39万9000(0.4%) |
ソフトバンクモバイル | 19万1600 | 1740万2700(17.4%) |
イー・モバイル | ─ | (*)12万2300(0.1%) |
携帯総計 | 30万5100 | 9997万200 |
*:イー・モバイルは四半期ごと(6月末、9月末、12月末、3月末)に数値を公表。数値は9月末時点のもの |
電気通信事業者協会(TCA)が12月7日、2007年11月末の携帯電話契約数を発表した。携帯電話のみでの契約数は9997万200。年内には1億契約に達すると見て間違いなさそうだ。
11月はドコモ、au、ソフトバンクモバイルの各社が冬商戦向け新端末の販売を開始したが、3社合計での純増数は10月の33万1500を下回る30万5400にとどまった。ドコモ、ソフトバンクモバイルは10月よりも純増数を伸ばしているが、KDDIグループは純増が6万5300にとどまったのが大きく響いた。
キャリア別に見ると、NTTドコモは4万8200の純増、KDDIグループが6万5400の純増(auが10万7200の純増、ツーカーが4万1900の純減)、ソフトバンクモバイルが19万1600の純増。ソフトバンクモバイルはライバルに10万以上の差を付けて7カ月連続で純増トップの座に輝いた。
KDDIは秋冬モデルとして発表した端末のうち、フラッグシップとなる「W56T」「W54S」「W54SA」の投入が遅れており、年内は厳しい戦いを強いられそうだ。一方ドコモは11月26日から順次ハイエンド端末905iシリーズを投入しており、12月にはKDDIの純増を抜く可能性もある。
MNP利用状況 | 転入 | 転出 | 差し引き |
---|---|---|---|
NTTドコモ | 非公開 | 非公開 | −5万8100 |
au | 非公開 | 非公開 | 2万6800 |
ツーカー | ― | 1700 | −1700 |
ソフトバンクモバイル | 非公開 | 非公開 | 3万3000 |
2007年11月純増 | 累計 | |
---|---|---|
システム別 | ||
NTTドコモ(W-CDMA) | 56万2500 | 4138万800 |
NTTドコモ(PDC) | −51万4300 | 1166万8200 |
au(CDMA2000 1x) | 11万9300 | 2854万2400 |
au(cdmaOne) | −1万2000 | 47万4900 |
ソフトバンクモバイル(W-CDMA) | 42万6300 | 1178万1300 |
ソフトバンクモバイル(PDC) | −23万4700 | 562万1400 |
イー・モバイル(W-CDMA) | ─ | 12万2300 |
ツーカー(PDC) | −4万1900 | 39万9000 |
(参考)プリペイド契約 | ||
NTTドコモ | −300 | 4万1400 |
KDDI | −8800(au:1100、ツーカー:−9900) | 73万1200(au:45万9300、ツーカー:27万1900) |
ソフトバンクモバイル | −3万9800 | 133万8300 |
合計 | −3万9800 | 211万900 |
(参考)通信モジュール | ||
NTTドコモ | 3万5000 | 131万6800 |
KDDI(auモジュール系サービス用回線数) | 6400 | 79万1100 |
ソフトバンクモバイル | 100 | 1600 |
合計 | 4万1600 | 210万9500 |
(参考)IP接続サービス | ||
iモード(NTTドコモ) | 4100 | 4777万4600 |
EZweb(KDDI) | 7万6600 | 2478万2900 |
Yahoo!ケータイ(ソフトバンクモバイル) | 12万1500 | 1442万5000 |
合計 | 20万2300 | 8698万2500 |
ウィルコムは引き続き純減、ドコモには依然25万契約が残る
グループ名 | 2007年10月純増 | 累計 |
---|---|---|
ウィルコム | −2万1600 | 460万800 |
ドコモ | −3万4700 | 25万1800 |
PHS総計 | −5万6300 | 485万2600 |
PHSの契約数は、ウィルコムとドコモを合わせて5万6300の純減を記録し、累計は485万2600となった。ウィルコムは引き続き2万1600の純減とふるわず、ドコモも3万4700の純減。ドコモのPHSサービスは2008年1月7日にサービス終了を迎えるが、まだ25万1800件の契約が残っている。
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