ディー・エヌ・エーは12月11日、ケータイゲーム&SNSサイト「モバゲータウン」の健全性維持に向けた取り組みを大幅に強化すると発表した。
同社はモバゲータウンのサービス開始以来、サイト外で会うことを一切禁止するほか、ユーザーへの啓蒙活動やサイト内パトロール、ユーザーからの“通報”機能の活用などで健全化に取り組んできた。今回、青少年が巻き込まれる事件が増加していることをふまえて健全性維持の取り組みを強化する。
12月10日から青少年への注意喚起を徹底させ、12月20日からは18歳未満のユーザーのミニメール利用を大幅に制限。メールを送受信する相手を利用者の前後2歳までの年齢に制限し、13歳未満のユーザーにはミニメールの利用を禁止する。また18歳未満の友達検索についても、利用者の前後2歳までの年齢のメンバーに限定。システム対応の強化でメールアドレスの交換禁止を徹底する。
2008年春までには、監視体制を約300人の体制に増員し、サイトパトロールを大幅に強化するとしている。
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