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調査リポート

違法着うたサイトの利用、10代後半と20代の利用率が増加

日本レコード協会が違法な携帯向け音楽配信の利用実態調査の結果を発表。違法サイトを利用しているのは4割弱で、利用率が最も高い世代は10代前半。違法サイトからのダウンロード数は有料サイトからのダウンロード数を上回った。

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 日本レコード協会は12月25日、「違法な携帯電話向け音楽配信に関するユーザー利用実態調査【2007年版】」を発表した。

 この調査は、違法な携帯電話向け音楽配信のユーザー利用実態を把握し、今後の対応策の検討材料とすることを目的に、11月12日から同15日まで、12歳から39歳までの携帯電話利用者を対象に実施したもので、サンプル数は1054名。

 同調査によれば、違法サイトの認知率は全体の82.5%で、実際に利用しているのは37.1%。利用率は10代前半が最も高いが、10代後半および20代の利用率が増加したため、年代間の利用率の差は減少している。

 違法サイトに音楽ファイルをアップロードした経験のあるユーザーの割合は14.0%。昨年度の17.7%から若干減少した。特に10代のアップロード経験率は、昨年と比較して減少傾向にあるが、その一方で20代前半では倍増という結果となった。なお違法サイトを知ったきっかけは、10代では友人経由が最多。20代以降はネットサーフィン中に違法サイトの存在を知るケースが多いことが分かった。

 違法サイトからのダウンロード数は、年間で約3億9900万ファイル以上と推定され、これは2006年10月から2007年9月までの直近1年間の有料着うた、着うたフルのダウンロード数3億2700万回を上回る数値となっている。また、昨年は違法サイトからのダウンロード対象は着うたが主だったが、今回の調査では着うたフルのダウンロードが着うたを上回った。特に10代での着うたフルのダウンロード曲数が、昨年と比較して倍増している。

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