操作の主流は“指でタッチ”に――タッチパネル端末を展示するLG電子:Mobile World Congress 2008
プラダケータイの投入以降、タッチパネル搭載端末の開発に意欲的なLG電子。Mobile World Congressのブースに展示された新端末にも、タッチセンサーやタッチパネルが搭載され、これまでとは異なる操作体験をアピールしていた。
プラダケータイ(The PRADA Phone by LG)の投入以降、タッチパネルインタフェース端末の開発に意欲的なLG電子。Mobile World Congressの同社ブースでも“指で操作”を重視した新端末を展示している。
3つの操作に対応――マルチメディア端末「KF700」
「LG-KF700」は、解像度480×240ピクセルの3インチ横ワイドディスプレイを搭載したHSDPA端末。メインディスプレイはタッチパネル操作に対応しており、本体をスライドさせるとダイヤルキーが現れる。本体左側面に装備する「Shortcut Dial」は、画面上に表示されるバーチャルダイヤルをジョグホイールのように回してアプリをワンタッチで呼び出すために利用する。同社によると、この3つの操作方式を同時に備えた製品は世界初とのことだ。
待受画面には時計などのウィジェットを配置できる。ウィジェットは1画面に複数配置するのではなく、待受画面を複数用意しそれぞれの画面に1つずつ配置するようなイメージだ。ウィジェットを配置した各画面の切り替えはディスプレイを指で左右にスライドさせることで行える。発売は3月を予定しており、まずはヨーロッパ市場に投入するという。
インタラクティブなタッチパッドを搭載――「KF600」
「LG-KF600」は「Samsung Soul」のように、ディスプレイ下部にタッチセンサーの「IntaractPad」を搭載している。ただしSoulが操作キーのみの表示であるのに対し、KF600はパネル部分が3×3のグリッドになっており、最大で9つのキーやショートカットアイコンなどを表示できる。IntaractPadはカラーディスプレイのため、例えば“IntaractPadに写真の全体像を表示してメインディスプレイには拡大写真を表示する”といった使い方もできるそうだ。また説明員は、アプリケーションごとに最適なキーやアイコンが表示されるため、操作性が格段に向上するも付け加えた。HSDPAに対応し、本体色はパステルピンク、シャイニーピンク、ワインレッド、チタンと女性向けの色を用意した。発売は2008年3月を予定している。
ShineにタッチUIを追加――「KF510」
「LG-KF510」は金属ボディを採用したスリムなスライド端末。同社のShineの後継とも呼べるスタイルで、厚さは10.9ミリだ。スライド機構はインナー構造のため閉じた状態では上側と下側のボディーが密着した状態になる。いつも表に出ているディスプレイの表面には硬質ガラスを採用した。
KF510もディスプレイ下部にタッチセンサーを搭載している。パネル部分には通常4方向+決定キーが表示されているが、それぞれのキー部分をタッチすることでパネル上のイルミネーションが矢印状にアニメーション表示され、どのキーを操作したかを視覚的に表示する。GSM/EDGE対応のミッドレンジモデルで2008年3月末の発売を予定している。
QWERTYキーを備えた折りたたみ型スマートフォン――「KT610」
「LG-KT610」はSymbianOS/S60プラットフォームを採用したHSDPA対応のスマートフォン。サイズが若干大きなストレートスタイルで、横から開くとQWERTYキーボードとディスプレイが現れる。NokiaのE90 Communicatorライクなスタイルをしているが、サイズは一回りくらい小さく、片手でも操作できそうだ。背面には4行表示の小型ディスプレイとダイヤルキーのみがあり、閉じた状態では一般的な携帯電話として利用できる。発売時期と価格は現時点では未定とのことだ。
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