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ドコモ、立山室堂でムーバのサービスを終了――FOMAプラスエリアに切り替え
ドコモは、富山県立山室堂地区でFOMAのサービスを開始すると同時に、ムーバのサービスを終了すると発表した。基地局と交換機を結ぶ回線容量が足りないため、ムーバとFOMAのサービスを平行して提供できないのが理由だ。
ドコモは2月15日、富山県立山室堂地区でFOMAプラスエリアのサービスを開始すると同時に、ムーバのサービスを終了すると発表した。同地区は富山県の東に位置する立山連峰の一部で、温泉やスキー場などがある観光地となっている。FOMAのエリア拡大によりムーバのサービスが終了するのは今回が初めてのケースだ。
ムーバのサービス停止は3月25日0時で、FOMAプラスエリアの開始は4月1日の0時から。この間は切り替え工事のため、同地区周辺ではFOMAとムーバがともに利用できない。切り替えが終了した4月1日以降は、同地区周辺ではムーバが利用できなくなり、FOMAプラスエリアに対応した901iSシリーズ以降のFOMA端末が使えるようになる。
ドコモ広報部によると、ムーバとFOMAのサービスを平行して提供できない理由は「山間部であり基地局と交換機を結ぶ回線容量が不足しているため」だ。今後はできる限り今回のような切り替え工事を避けながらFOMAのエリア拡大を進めていくが、山間部などで回線容量が不足し、同様のケースが発生する可能性があるという。
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