ピットクルーは3月5日、携帯サイト向け有人監視業務の有用性に関するプレスリリースを公開した。
未成年者が出会い系サイトをはじめとする有害サイトに携帯電話でアクセスし、犯罪に巻き込まれるケースが増えていることから、携帯電話各社は有害サイトへのアクセスを遮断するフィルタリングサービスの提供を開始している。フィルタリングサービスを適用したケータイからは、出会い系サイトやアダルトサイト、薬物の売買や自殺誘発など違法有害な情報を掲載するサイト、掲示板やSNSなどのコミュニティサイトにアクセスできなくなる。
ケータイキャリア各社は、厳格な審査を経たサイトを公式サイトとして認定しており、SNSや掲示板などのコミュニティサイトや、同種の機能を内包するサイトを公式サイトとして認定するにあたっては、24時間体制の有人監視を求めている。コミュニティサイトでは、画像の中に一見して分からないように電話番号を書き込むなど、巧妙な手口も増えており、同社は今後、監視スタッフにより迅速な対応が行える有人監視の必要性が高まるものと予測している。
関連記事
- 総務省が「ブラックリスト」方式求める 携帯フィルタリング
携帯電話向けフィルタリングサービスについて、総務省は携帯各社に対し、認定する公式サイトだけを閲覧可能とするホワイトリスト方式から、有害サイトだけを除くブラックリスト方式に改めるよう求めた。 - フィルタリングサービスの原則適用化で、未成年向けモバイルコンテンツはどうなる?
携帯3キャリアは、未成年者に対してフィルタリングサービスの原則適用化に踏み切った。携帯電話による不健全なサイトへのアクセスを防ぐ目的だが、大きな影響を受けそうなのが、モバゲータウンなどの“一般サイト”である。 - 3割弱が“恐い思いや嫌な思い”をしたことがある――中高生のケータイ利用で
ネットエイジアが、携帯電話のフィルタリングサービスに関する意識調査の結果を発表。ケータイのインターネット利用では、約9割が自由にアクセスできる環境にあると回答しており、「恐い思いや嫌な思いをしたことがある」という回答は26%に達した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.