ニュース
ドコモとソフトバンク、対馬で国際ローミング対応機を利用する場合に注意を喚起
NTTドコモとソフトバンクモバイルが、対馬とその沿岸地域で国際ローミング対応端末を利用する際、電波の状態によって国際ローミング料金が適用される場合があると注意喚起した。
NTTドコモとソフトバンクモバイルは、長崎県の対馬とその沿岸地域で国際ローミング対応端末(世界対応ケータイ)を利用した場合に、電波の状態によっては海外の携帯電話事業者の電波を使って通信してしまう可能性があることを明らかにした。
長崎県対馬市は韓国からも距離が近く、天候などの諸条件によっては、ドコモのFOMA端末やソフトバンク3G端末が、韓国内でW-CDMAサービスを提供している事業者の電波を受信してしまう場合があるという。この状態のまま電話やメールのやり取りをすると、韓国から通信したと見なされ、国際ローミング料金が適用されてしまう。
対策として両キャリアは、2つの方法を推奨している。1つは接続先がドコモやソフトバンクモバイル以外の事業者になっている場合、画面にその旨が表示されるため、ネットワークを手動に設定してドコモやソフトバンクなど、正しい事業者を選ぶ方法。もう1つは国際ローミング利用登録を解除する方法だ。後者を選んだ場合、海外旅行などに同端末を持ち出す場合は再度利用登録をする必要がある。
ドコモのFOMA端末では、過去に何件かこうした事象が起こったことがあるという。ソフトバンクモバイルでは、こういった現象が発生したことはないとしているが、今後も絶対にないとは言い切れないため、注意を促している。
関連記事
- 韓国でもテレビ電話──ドコモが国際ローミングエリア拡大
NTTドコモはテレビ電話の国際ローミングエリアに韓国を追加した。海外11の国や地域でテレビ電話の利用が可能になる。 - グアムでもiモード──ドコモがパケットローミング開始
NTTドコモがグアムでパケットローミングサービスを開始。ユーザーはグアム渡航中にもiモードメールの送受信やiモードサイトへのアクセスが可能になる。 - 着信音が鳴っただけで課金──国際ローミングのトラブルに注意
「海外で使えない携帯なのに、海外で不正利用された」「呼び出し音を鳴らしただけなのに料金を請求された」──。携帯の国際ローミングが一般化する中で、トラブルも起きている。 - ボーダフォン3G端末を韓国で使える──W-CDMA方式で国際ローミング
日本で使っているボーダフォン3G端末が、韓国で使える──。ボーダフォンは、韓SK TelecomのW-CDMAネットワークによる国際ローミングを開始する。ドコモも韓国ローミングの準備を進めている。 - ソフトバンクモバイル、アメリカ・カナダで3G国際ローミング開始
ソフトバンクモバイルは12月18日から、アメリカ・カナダで3G国際ローミングサービスを開始する。国内の携帯キャリアでは初。サービス開始当初はHTC製スマートフォン2機種で利用できる。 - ソフトバンク、国際ローミングサービスの累計利用者が350万を突破
ソフトバンクモバイルの3G携帯電話を、海外でそのまま使える国際ローミングサービスの累計利用者が、2006年9月に350万を突破した。 - ソフトバンクの国際SMS、韓国・中国ユーザーとの送受信が可能に
ソフトバンクは、同社の「国際SMS」について、韓国・中国のオペレーター契約者との送受信を可能にする。12月14日から。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.