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ドコモの2008年3月期決算は減収増益
ドコモが4月25日に発表した2008年3月期の決算は、売上高は前期比763億円減の4兆7118億円となったものの、営業利益は前期比348億円増の8083億円で減収増益となった。
NTTドコモは4月24日、2008年3月期の決算を発表した。売上高は前期比763億円減の4兆7118億円、営業利益が前期比348億円増の8083億円、当期純利益は前期比339億円増の4912億円で、減収増益となった。
なお2009年3月期については、売上高4兆7680億円、営業利益8300億円、当期純利益5030億円と予想している。
ドコモはこの3月期に、割引サービスの「ファミ割MAX50」や新販売方式の「バリューコース」を導入するなど、変革期を迎えた市場に対応した新たなビジネスモデルを展開。新たな割引サービスについては2008年3月末時点で2210万契約を獲得し、同社が推進する販売方式の「バリューコース」は2007年11月のスタートから約4カ月で500万超の契約を獲得するなど、好調に推移している。こうした新たなビジネスモデルの投入は、解約率の大幅な低下や端末販売にかかるコストの低減につながるなど、功を奏している。
2008年には、ブランドロイヤリティの向上を目指したマーケティング重視の戦略に切り替え、既存顧客の満足度を向上させる施策を打ち出すとともに、「定額ビジネス」「生活アシスト」「国際ビジネス」の3分野での発展を目指す。具体的には、4月にスタートした下り最大7.2Mbpsの通信速度を生かすコンテンツの拡充や、ホームエリアと連携する各種サービスの提供、クレジットサービスの利用機会の拡大などを手がける。
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